東正寺寺報醫王

伝道掲示板

供養とは 亡き人を思い出すこと
そして共に生きること


善き人々に出逢う旅

北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職  佐野  俊也

心を巡っての断章

臨床心理士で作家の東畑開人氏の著書『心はどこへ消えた?』(文藝春秋刊)を、興味深く読んでいます。コロナ渦中の連載エッセイを、時系列順にまとめた本ですが、パンデミックの中で、一人一人の小さな心が、次第に閉じ込められて行く日々を鋭く描いています。 この中で私が考えさせられたのは、「心とは何か」という根本問題に対する東畑氏の考察です。

『心理学の辞典にはそもそも「心」という項目が存在していなかったのだ。図書館に置いてあった辞典を全て見てみる。やっぱりどこにも「心」がない。おかしい。心はどこへ消えた?』(ちょっと長めの序文)
『ただ一つだけ、書棚の片隅に置かれていた古ぼけた小さな辞典にだけ、「心」の項目があった。そこにあったのはたった一行だけの短い定義。体・物の反対。』(同上 序文)

何という辞典かの記述はありませんが、これの意味は単純明快。〈心とは、体でもなく、物でもないという否定形で定義〉されている。ここから氏は、〈心はごく個人的で、内面的で、プライベートなもの。それはあらゆるものを否定した後にのこされるもの〉という考えにいたります。

〈物事をシンプルに割り切ろうとする大きな物語を否定したところに心が現れる〉この本の主調はここにあります。


『大切なものは目には見えない
心で見なくてはね』


七月二十二日(月)午後一時。えりも町民体育館で、演劇『星の王子さま』の無料公演を鑑賞しました。「東京演劇集団風」によるバリアフリー演劇で、有名なサン=テグジュペリの小説を脚色したものです。

開演前には、舞台見学があり、ステージ上に案内頂き、スタッフから舞台装置の説明を頂きました。鑑賞サポートとして、舞台上には演技者のそばに常に手話通訳の方がいて、一緒に踊り、歌うというスタイル。舞台背景には日本語字幕がうつされ、ライブ音声ガイドが進行役をつとめるという細かく親切な演出。一幕と二幕の終わりには、鑑賞者をステージ上に誘い出演者と一緒に踊り、ジェスチャーをするという、参加者一体型で、大人から子供まで楽しめる約二時間でした。


さて、原作を読んでいる方は、どの位いらっしゃったのでしょうか?

星をめぐっている王子さまが、地球の砂漠で出逢った狐と友人になります。心を許し合うようになった狐は、王子さまに一つの秘密を教えます。それが『大切なものは目に見えない。心で見なくてはね』という、有名なセリフですね。このフレーズは、後半演者の数人が、形を変えながら発しますので、強いメッセージとして残ります。

めったに接することのできない、バリアフリー演劇の表現内容に、心の眼と耳を澄ませたピュアな時間でした。


ところで仏教では「心」を、どのようにとらえ、どう説くのでしょうか?

仏教では、〈まず身体があって心がある〉ととらえます。近代医学では、学問が細分化し、身体と心を分離して考える傾向にありましたが「身体心理学」という分野の確立によって、身体と心の結びつきに焦点をあてる考え方がでて参りました。実は仏教では〈身体と心は一つ=身心一如〉とみます。「一如」とは、「一つの如し」ということで、〈不二=全く同じではない〉が〈不異=異なるものでもない〉ということです。

対象を認識(知る)する機能(働き)が、心の動きです。言い換えるなら心は身体に依存して、機能する。私たちは、常に対象を意識しながら生きているのであり、その瞬間の記憶、思考、意思、感情を包括しているのが、心の働きと言えるのではないでしょうか~

(続く)



東京演劇集団風による「星の王子さま」公演のうちわ

東正寺檀信徒 初盆精霊(35軒)

山口 美ノ香精霊 名古屋市
後呂 利枝精霊 井田
清水 繁穂精霊 那智勝浦
杭 康和精霊 永代
垂見 勝史精霊 鵜殿
北地 時子精霊 那智勝浦
山本 美幸精霊 鵜殿
岡山 博和精霊 鵜殿
南 龍雄精霊 鵜殿
萩尾 義明精霊 鵜殿
田中 十一朗精霊 鵜殿
成地 正精霊 新宮市
中谷 英昭精霊 鵜殿
松田 照子精霊 鵜殿
岡﨑 善一精霊 井田
西 徳彦精霊 新宮市
北道 惠美子精霊 新宮市
芝 吉弘精霊 鵜殿
清水喜美子精霊 永代
川東 俊之精霊 鵜殿
山本 満精霊 鵜殿
橋本 正弘精霊 高知市
岡本 隆之精霊 鵜殿
榎本 弘美精霊 鵜殿
橋本 教江精霊 高知市
中村 康治精霊 新宮市
山﨑 晴男精霊 成川
東 スヨ精霊 鵜殿
山中 實男精霊 鵜殿
榎本 やゑ精霊 鵜殿
北 勝利精霊 永代
大久保勝利精霊 永代
山口 博正精霊 成川
内門 加奈子精霊 鵜殿
植村 泰之精霊 鵜殿

初盆施食供養棚経日程

例年通り下記の日程にて、初盆施食供養を厳修します。読経・詠讃歌奉詠等、約1時間位です。出来れば家族2、3人でお参り下さい。

日  8月9日
時  午後6時より
場所 東正寺本堂

初盆精霊各家へのお参り
10日 井田(2軒)・成川(2軒)・那智勝浦(2軒)
11日 新宮市内(4軒)
12日 鵜殿(18軒)

☆お盆の棚経(自宅へ伺ってのお経)は中止とさせて頂きますが、本堂に於いてお盆の先祖供養の法要を10日~15日の6日間、厳修させて頂きます。
詳しくは、おしらせのページをご覧下さい。
☆7日~16日迄の年忌法要は、ご遠慮下さい。

行事報告

ラジオ体操

7月20日~8月31日まで
午前6時半~40分
NHKラジオ第一放送のラジオ体操第一・第二に合わせて体操をします。
初日、新宮市内から親子とその従弟が参加
5日目から、鵜殿地区の親子3人と私の同級生やウォーキングをしいている方が参加しています。
陽眞も毎日参加しチョロチョロしています。写真は、ラジオ体操初日の様子。


東正寺 2024ラジオ体操初日

宗務所梅花講長会

4日午前10時より見松寺に於いて開催。
梅花地方大会 12月4日

宗務所梅花検定会

26日午前9時より見松寺に於いて開催

東正寺梅花講

講長 片野晴友
講師 片野智博 片野道雄
寺族 片野志女 片野明美 片野友美
講員 玉置美晴 平野栄子 上平妙子 中節子 西洋美 上地弘美 本館千子 時松葉月

練習日

ベテラン組 毎週土曜日 午後1時半~3時迄
若手組 不定期 午後6時半~8時迄


☆梅花講員さんを募集しています。住職やお近くの講員さんに相談して下さい。

感謝録&醫王縁助金

寄附単(感謝緑)

真緑貞圓大姉二十七回忌供養
一、金壱萬圓也  施主 美ノ谷妙子様

浜田家先祖代々供養・報恩感謝
一、金壱萬圓也  施主 浜田 新一様

☆ご寄附を頂き有り難うございます。

醫王縁助金

一金壱萬圓也 匿名様 御浜町
一金壱萬圓也 水谷 文敏様 名古屋市
一金壱阡伍百圓也 匿名様 新宮市
一切手四阡弐百圓分 仲 正弘様 紀宝町
一金伍阡圓也 山中たつみ様 紀宝町
一金伍阡圓也 鈴木 伸尚様 紀宝町

☆ご縁を助けて頂き有り難うございます。

国際ボランティアの寺

東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。

ほほえみ募金

募金箱は本堂に置いています。
令和6年7月28日現在  金68,712円
ほほえみ募金  →  SVA  →  カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額  金730,000円

国内災害緊急募金

SVAに寄託した募金額 金30,000円

アジアの図書館サポーター

アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)

絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)

1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)

回収

☆牛乳パック(切り開き、乾かして) 
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)

報告

6月29日から7月28日までに協力を頂いている方々です。

■使用済み切手
匿名様

ご協力ありがとうございます。

行事報告

せいゆうの行事報告

6月30日
休暇村南紀勝浦 1泊(那智勝浦町宇久井)
2日
龍光寺だより「龍光」37号 印刷・発行作業
3日
龍光寺だより郵送488部
保護司活動 「社会を明るくする運動・薬物乱用防止啓発活動」チラシ配布 主婦の店パシフィックマーケット前
4日
初盆案内状を初盆各家へ郵送 東正寺35軒・龍光寺33軒
8日
龍光寺庫裡完成届けを宗務所経由で宗務庁へ申請
12日
雲祥寺(紀北町相賀)・吉祥院(紀北町引本)拝問
29日
高齢者講習 紀伊自動車学校

智博

1日
龍光寺だより「龍光」37号作成
9日・10日
1泊2日 梅花流中国北区研修会 皆生グランドホテル 米子市
5日・18日
熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
16日
鵜殿区盆踊り会議
24日
人権擁護委員活動 心配ごと相談 紀宝町福祉センター 

智博&道雄

4日
宗務所梅花講長会
22日
宗務所青年会委員会(リモート)
随時
墓地清掃作業中

道雄

10日
○○家先祖供養 名古屋市
8日・16日
宗務所書記執務
25日
宗務所梅花検定会準備
26日
宗務所梅花検定会 見松寺(紀宝町)
毎日
龍光寺境内清掃
随時
紀宝柔道会 幼・小・中学生指導

明美

11日
陶芸教室
随時
境内植木剪定・墓地清掃作業中
龍光寺本堂&トイレ清掃

せいゆうのひとりごと

PART ONE
大代聖子さんの記事が紀南新聞(地方紙)の一面に。
「例年合格率10%前後の難関資格、手話通訳士に合格。手話通訳士は和歌山県内48人。新宮市で手話を勉強し始めて取った人としては初めて」
聖子さんがジストスポーツクラブに勤務している頃、3人の子どもがお世話になりました。私もジストで泳いだりトレーニングに通っていて、そこで知り合った堀一善さん(現在、仙台市在住)と二人で串本駅~新宮オークワ店まで約43㎞を走った時に、聖子さんに自転車で伴走して貰いました。
早速、記事を写真に撮り、堀さんにラインで送りました。
堀さんからのメッセージ
「2009年から始められたとのこと。粘り強いなあ。心の深奥にある、深い優しさが、その力となったのでしょう。」 
「遠くから、そっと、しかし、心から喜んでいる」そして「これからの、さらなる大事なお働きのために祈っている」と。
最近、聖子さんとは疎遠になっています。
でも、2009年から始め、7回目の受検で合格。粘り強くしっかりと生きている姿に元気を貰いました。
PART TWO
テントのある駐車場の白線引き(5本)。日陰でしたが暑い中の作業となり汗だくになりながら、無事に終わりました。
PART THREE
○○さんから「いつも有難うさん。暑さに負けず 御身大切にね!いつも笑顔の晴ちゃんでいて下さい。」 ありがとうございます

お寺からのお願い

位牌堂の照明スイッチについて

これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。

写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて

平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。


次の物は、必ず持ち帰り下さい。

  • 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
  • お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
  • ポリバケツや個人名を書いているバケツ

尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。


神棚と仏壇

人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。

人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。

その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。

続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事

一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金二〇万円也)


令和4年12月28日から令和6年7月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金1,446,636円

内訳
写経奉納金累計額 金39,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金1,144,067円
喜捨累計額 金263,553円
預金利息累計額 金16円

喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。

今月の坐禅

安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
7月の坐禅の時間・・・240分
トータル・・・2775分(46時間15分)

参加してみませんか?

坐禅会

6月の坐禅会の参禅者
東正寺朝の部 18日 7名
東正寺夜の部 4日 5名
7月の坐禅会の参禅者
東正寺朝の部 18日 8名
東正寺夜の部 11日 2名
東正寺朝の坐禅会
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   毎月18日
時   午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
東正寺夜の坐禅会(不定期)
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日  8月はお休みです 次回9月4日 19時~20時

夜の部の坐禅について

令和6年日程 終了しました
1月25日(金) ・ 2月13日(火) ・ 3月7日(木) ・ 4月8日(月) ・ 5月15日(水) ・ 6月4日(火) ・ 7月11日(木)

今後の予定
9月4日(水) ・ 10月24日(木) ・ 11月12日(火) ・ 12月6日(金)
時間 午後7時~午後8時
場所 坐禅堂&本堂
内容 坐禅(30分)・お経・お茶
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂にてお茶。
  • 19時より本堂にて座り方の説明をしたのち、坐禅堂に移動します。
  • 日時は変更になる場合もございます。
  • 参加される方は、坐禅のしやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。
  • 足が組めない方には椅子を使った坐禅をご指導させていただきます。
  • 事前に申し込みはいりません。直接お寺にお越し下さい。

夜の部の坐禅会をお知らせするLINEアカウントを作成しました


LINEアプリの友だちタブを開き、画面右上にある友だち追加ボタン>[QRコード]をタップして、コードリーダーでスキャンしてください。
https://line.me/R/ti/p/@400vqzmt

夜の部の坐禅会の前日にお知らせメッセージを送信します。
QRコードを読み取り、お友だち追加よろしくお願いします。

写経会

写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)

日曜学校

毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。