東正寺寺報醫王

伝道掲示板

供養とは 亡き人を思い出すこと
そして共に生きること

善き人々に出逢う旅227

北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職  佐野  俊也

〈七月の出逢いと学び〉

○七月十九日 札幌市 布教講習会

曹洞宗北海道管区主催の『布教講習会』に少しだけお邪魔しました。

ホテルの会議室で半日行われた講習会。役職員を除けば、ほとんど若い僧侶が出席(ズームでの聴講も可というハイブリッド方式)です。講師の渡邊祥文特派布教老師が、福島県からお出でになるというので、お逢いしたくもあり、一講義を拝聴しました。 「現代社会に布教教化を模索するーウィズコロナ、アフターコロナの時代と切り結ぶ」という演題で、良く整理されたお話の中に、渡邊老師らしい情熱が溢れていました。「話は人なり」ということを、改めて思いました。


○七月十九日~二十日 札幌市
「スナーダイ・クマエ絵画展 二○二三」

この日から十日間にわたって、「中原電機フリーインフォメーションギャラリー」で開催。
カンボジア児童養護施設の子どもたちの「絵画展」に、両日顔を出しました。長い時間居ることは出来なかったのですが、主催者のメアス博子さんとしばらくぶりで、お話をする時間を持てました。何よりも、子ども達の感性溢れる絵画に感動。私がご紹介して、絵画展を尋ねてくれた方々も、後から良いご感想をお届け下さっています。
色々と課題はありますが、「来年以降も札幌市で継続して開催したい」という博子さんの意向に賛同し、「少しでも応援を続けて行きたい」という想いを強く致しました。


○七月二十五日 えりも町 禅の集い

北海道第二宗務所第一教区主催「子ども禅の集い」を、四年ぶりに法光寺で行いました。
えりも町教育委員会の全面的なバックアップを受けて、町内の小学生三十七名と、教区寺院、保護者やボランティアの大人を含めて約五十人が参集。とても気温の高い日でしたが、子どもたちの元気な姿に、暑さも吹き飛びました。
コロナ渦中で様々な催しが中止を余儀なくされて来ましたが、一同が顔を揃えて同じ事を行い、心を共にする行持は大切ですね。 真剣に坐る姿や、駐車場で行った花火に興じる歓声を聞いて、その思いを強くしました。


○七月二十八日 当別町 各所視察

私が代表をつとめる「カフェデモンクえりも」では、「農福連携」の試みを始めています。「福祉」と「農業」を連携させ、障害を持つ方々などの就労支援に結びつけようとする試みは、近年全国的に注目されています。

えりも町では、S建設様を中心にして、ハウスで「ミニトマト」を栽培する事業を小規模で継続されていました。そこに協力して、カフェのメンバーである精神障がいの当事者や、引きこもりの青年等に農業体験をしてもらおうと、浦河東診療所のスタッフが共同して繁忙期に少しずつ働くようになりました。これを発展させて、本格的にしたいということになり、先駆的な取り組みをされている事業所や、障がい者が多く従事されている養鶏所の視察に、数人で当別町に伺いました。
また副代表であるT氏の母校である「北海道医療大学」を表敬訪問し、看護福祉学部の諸先生にお話を伺う貴重な時間も頂きました。


異業種の方のお話を伺い、現場を拝見することには、常に大きな驚きがあり、新発見があります。同じ職種の方々の経験とは異なるアプローチの仕方や、積み重ねの苦労を教えて頂くことは、とても大切だと感じます。自分たちの属する世界に安住していると、自己満足に陥りがちでは無いでしょうか。僧侶の仲間でも、自己の世界を踏み出して学ぼうとする方には、魅力を感じることが多いです。勿論、自己の専門性を常に向上させようと、一心不乱に突き進むことは、どんな職業でも原点でありましょうが、ある年を過ぎますと限界も見えてきます。
「既存の枠組みを超えた関係性を、発展させようとする取り組みは、これからの社会で重要な事である」という認識を、改めて強く感じることが出来た貴重な視察になりました。

合掌

続く


布教講習会の様子


絵画展の風景


絵画展の風景


子供禅の集い


お尋ねした事業所「社会福祉法人ゆうゆう」の車


「ゆうゆう」が運営するレストラン


「ファームアグリコラ」~えりも町出身の水野夫妻が経営

トピックス

宗務所梅花講長会

3日午前10時より見松寺に於いて開催。

宗務所梅花検定会

20日午前9時より見松寺に於いて開催。

第43回 夏季禅林 26日 参加4名

鵜殿小1年 上地常仁
2年 橋本健史郎
4年 橋本妃桜
6年 橋本琉輝

☆写経は、舎利礼文の写経を行った。
☆ボランティア体験 絵本にクメール語のシール貼りを行った。
☆クラシックギターミニコンサート 土井裕夫先生
曲目 サラバンド(バッハ)
ラグリマ・アゼリータ(タルガ)
スーパーマリオ
いつも何度でも(千と千尋の神隠し主題歌)
プレリュード4番1番(ビラドボス)
☆絵本の読み遊びでは、三浦伸也さんのトークと読み聞かせをミックスした絵本ライブ。小学生と高校生を絡ませ、楽しいひと時を過ごした。
☆坐禅は、坐禅堂にて15分を2回坐った。
☆取材 熊野新聞・吉野熊野新聞・中日新聞。
☆絵本ライブの見学 新宮・新翔・串本古座高校 の図書委員(6名)と先生(4名)

大本山總持寺地方副監院

大本山總持寺では、令和6年4月に本山開祖・瑩山紹瑾禅師七百回大遠忌奉修法要がつとまる。その大遠忌に伴い三重県嶽山会では会員百名の参与・副監院申請手続きを行い、石附周行禅師より委嘱された。

これは、住職になれば参与、晋山結制を済ませば副監院というシステムが長年滞っていたのを今回一気に手続きを行った。

准教師補任

石附周行管長より片野友美が令和5年7月18日付けで准教師に補任された。

☆准教師(資格)になるには・・・
寺族通信教育を受講(レポート提出)。
寺族通信教育研修会を曹洞宗宗務庁(東京都港区芝)にて受講(1泊2日)。
「修了証」を受け申請により准教師の登録。
☆准教師になると・・・
寺族代表(寺族の内1名・本務住職地のみ)
責任役員・干与者に選定(住職から申請)
特定代務者・・・万が一の時住職が死亡し、後任住職任命がすぐに出来ない時(3年間)
法人代表役員 (事務の代務)

初盆施食供養

例年通り下記の日程にて、初盆施食供養を厳修します。読経・詠讃歌奉詠等、約一時間位です。出来れば家族二、三人でお参り 下さい。

日程

日  8月9日
時  午後6時より
場所 東正寺本堂


初盆精霊各家へのお参り

7日 串本(1軒)
8日 井戸・志原・金山(3軒)
10日 井田・成川・那智勝浦(5軒)
11日 新宮市内(2軒)
12日 鵜殿(27軒)


お盆の棚経について

お盆の棚経(自宅へ伺ってのお経)は中止とさせて頂きますが、本堂に於いてお盆の先祖供養の法要を10日~15日の6日間、厳修させて頂きます。
詳しくは、おしらせのページをご覧下さい。
7日~16日迄の年忌法要は、ご遠慮下さい。

東正寺檀信徒 初盆精霊(46軒)

芝﨑 紀夫精霊 鵜殿
荒川 富子精霊 成川
瀧本 順子精霊 新宮市
玉岡井佐子精霊 鵜殿
赤井すみよ精霊 井戸町
西田 幸子精霊 鵜殿
浦中 栄子精霊 鵜殿
木和田満寿代精霊 鵜殿
池田 清精霊 名張市
垣本 幸子精霊 
吉田 良精霊 鵜殿
福井 賢子精霊 鵜殿
榎本 弘子精霊 鵜殿
植村美智代精霊 鵜殿
大矢 照巳精霊 鵜殿
山本 賀重精霊 鵜殿
橋向ひで子精霊 鵜殿
久保田五郎精霊 井田
下川 富子精霊 鵜殿
須川 正精霊 志原
久保田恵子精霊 井田
岡本 德惠精霊 鵜殿
藪本 康文精霊 名古屋市
藪﨑 由行精霊 金山町
小野 誠精霊 横浜市
札場トシヱ精霊 鵜殿
西 末子精霊 鵜殿
出野ゑみ子精霊 鵜殿
大石 昭子精霊 鵜殿
的場二三子精霊 鵜殿
須川いつよ精霊 大月市
中井 瑞代精霊 東京都
宮本 浩志精霊 
中倉まつ代精霊 鵜殿
札場美佐子精霊 鵜殿
萩尾きヱ子精霊 鵜殿
池田千惠子精霊 鵜殿
杉尾 秀子精霊 鵜殿
出野 寅利精霊 鵜殿
大井 政子精霊 鵜殿
大野 治夫精霊 井田
阪本愛美子精霊 那智勝浦
置栖ミツ子精霊 串本町
疋嶋 明子精霊 大阪市
岡室ムツ子精霊 新宮市
竹崎千代子精霊 鵜殿

感謝録&醫王縁助金

寄附単(感謝緑)

先祖代々供養
一、金拾萬圓也  施主 匿 名様

安泰豊照大姉七回忌供養
一、金弐萬圓也  施主 匿 名様

芝﨑家先祖代々供養
一、金拾萬圓也  施主 芝﨑 明子様

ご寄附を頂き有り難うございます。

醫王縁助金

一金壱阡伍百圓也 匿 名様 新宮市
一金壱萬圓也 水谷 文雄様 名古屋市
一金壱萬圓也 浜田 新一様 紀宝町
一切手弐阡壱百拾弐圓也 匿 名様 
一金壱萬圓也 匿 名様 紀宝町
一金壱阡伍百圓也 岡室 延子様 新宮市
一金伍阡圓也 山中 実男様 紀宝町
一金伍阡圓也 鈴木 伸尚様 紀宝町

ご縁を助けて頂き有り難うございます。

国際ボランティアの寺

東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。

ほほえみ募金

募金箱は本堂に置いています。
令和5年7月28日現在  金76,057円
ほほえみ募金  →  SVA  →  カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額  金730,000円

アジアの図書館サポーター

アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)

絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)

1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)

回収

☆牛乳パック(切り開き、乾かして) 
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)

報告

6月29日から7月28日までに協力を頂いている方々です。

■使用済み切手
中山 淳子様 匿名様

■絵本を届ける運動
ほほえみ募金より10組25,000円送付。

ご協力ありがとうございます。

行事報告

せいゆうの行事報告

7月1日
龍光寺だより「龍光」33号印刷 郵送487部
3日
初盆案内状を初盆各家へ郵送
東正寺46軒・龍光寺29軒
4日
大本山永平寺 不老閣拝問

智博

6月30日
龍光寺だより「龍光」33号作成
7月4日
人権擁護委員委任式 紀宝町役場
7日
人権擁護委員研修会
津地方法務局熊野支局(熊野市)
12日・20日
熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
27日
寺族会梅花講習 講師 木本会館

智博&道雄

3日
宗務所青年会月例研修会
長徳寺(御浜町尾呂志)
座学(奈良康明著『説戎』意見交換会)
回向偈焼香進退慣らし
盂蘭盆大施食会法要
20日
宗務所青年会執行部会 南泉寺

道雄

3日
宗務所梅花講長会
4日
大本山永平寺 不老閣拝問
7日・19日
宗務所書記執務
9日
野球観戦 京セラドーム大阪
20日
宗務所梅花検定会 見松寺(紀宝町)
21日
宗務所青年会委員会(リモート)
毎日
龍光寺境内清掃
随時
紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
墓地清掃作業中

明美

3日
宗務所梅花講長会 
随時
境内植木剪定・墓地清掃作業中
龍光寺本堂&トイレ清掃

友美

8日
Team 雅龍(よさこい鳴子踊り)活動

せいゆうのひとりごと

PART ONE
副住職の智博が、法務大臣より七月一日付けで人権擁護委員に委嘱されました。早速、七日に研修会を受講。八月三日にも研修会が予定されており、相談等に対応できるよう研鑽中です。
PART TWO
侍局長さん(同安居)に手紙で、禅師様に揮毫のお願いを依頼した処、「直接、永平寺に来てお願いして下さい」との電話を頂き、急遽、禅師様の予定をお伺いして、道雄と二人で拝問に行って来ました。幸い、侍者さんは道雄の後輩で、しかも直接連絡の取れる仲だったので助かりました。

写真中央 南澤道人禅師(九十六歳)

お寺からのお願い

位牌堂の照明スイッチについて

これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。

写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて

平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。


次の物は、必ず持ち帰り下さい。

  • 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
  • お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
  • ポリバケツや個人名を書いているバケツ

尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。


神棚と仏壇

人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。

人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。

その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。

続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事

一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金八万円也)


令和4年12月28日から令和5年7月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金722,500円

内訳
写経奉納金累計額 金7,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金587,934円
喜捨累計額 金138,553円
預金利息累計額 金13円

喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。

今月の坐禅

安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
7月の坐禅の時間・・・620分
トータル・・・4675分(77時間55分)

参加してみませんか?

坐禅会

東正寺朝の坐禅会
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   毎月18日
時   午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
東正寺夜の坐禅会(不定期)
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   8月はお休みです。
7月の坐禅会の参禅者
東正寺朝の部 18日 9名
東正寺夜の部 12日 12名

写経会

写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)

日曜学校

毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。