伝道掲示板
気を抜くな
君も いつかは
古くなる
善き人々に出逢う旅 235
北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職 佐野 俊也
一月の夢は回りて
新しい年を迎えてはやひと月になる。この一月をふりかえって日記風にたどってみたいと思う。拙い句(俳句らしきもの)を添え。
- *元旦
- 年賀状に一行書いた拙句。
〈初春やいのち光れと掌を合わす〉
皆が、平穏に暮らす年であるようにと祈る。
お屠蘇を頂いて良い心持ちでいると、お檀家からの電話。母上が逝去されたという。帰省中の娘に運転してもらい枕つとめに伺う。
えりもとは思えぬ快晴。無風の好天。帰路思わずお檀家宅の近くの巨大風車の立つ小山に、寄り道してもらう。ご冥福を天に祈る。
〈元朝の山の風車の風の音〉
〈初御空晴れて静かに回る夢〉 - *四日
-
二年前に亡くなった母の大祥忌(三回忌)
法要は暮れに身内のみで済ましていたので、線香を手向け寺を出る。本日から年始の挨拶をしながら経をつとめて、各お宅を日々回る。幸いの好天続き。名物の西風も止んでいる。
〈寒まえの母の忌日に灯をともす〉
元旦になくなられた方の、通夜をつとめる。
読経の後の説教で、一休禅師の狂歌を紹介する。
『門松は冥途の旅の一里塚
めでたくも有り めでたくも無し』
参詣者に語っているが、実は自己にもである。
〈冬(そうび)仏間にありて香りけり〉 - *五日 寒の入り
-
若い時は、昼間お檀家を歩き、この日の夕暮れから、托鉢の寒修行に歩いていた。昨今は身体への負担も考え、一月後半からつとめている。(とっくに古希を過ぎての年男です)
葬儀と忌中引き(骨上げ法要)の後、年始経から帰る夕暮れ時、法華寺(日蓮宗)の住職さんが、太鼓を叩いて回っている音がする。思わず心の中で、エールを送る。
〈亡き師父の策励受けて寒の入り〉 - *十日~十一日
-
妻の病院のお供(運転)をして、十勝帯広に。
激しい雪の時もあるので、あらかじめ休みをもらって、ホテルに泊まる。しかし例年になく雪が少ない。夕食で一杯やり、温泉大浴場に何度も入り乍、合間におのおの本を読む。
買ったばかりの『本日はお日柄も良く』(原田マハ著)を、一気に読了。両日とも晴れ。
翌日は、十日に封切りされたばかりの映画『孤独のグルメ』を観る。松重監督なかなか。
二人で一月に映画とは、初めてかも知れぬ。
〈冬日和どこまでも続け十勝晴れ〉
〈北酒場グラスに氷柱折り容れて〉 - *十五日 小正月
-
前日雪が降り、寒中らしくなった。睦月もあっという間に半月が過ぎてしまった。
二月岩手県宗務所のお招きを受けて盛岡に伺い、「農福連携」について話す予定がある。その予習として、宮沢賢治について調べ、文献を読んでいる。賢治の独自の世界の煌めきに魅せられながら、その思想に深い影響を与えた『法華経』についても学んでいる。
〇参考文献〇
今野勉『宮沢賢治の真実』(新潮文庫)
澤口たまみ『心象スケッチ十の旅』(岩手日報社)
松原泰道『法華経入門』(祥伝社新書)等等
しかし、あちこちと目が回り、目移りしては、違う本を読んでしまう。悪い癖。
〈冬波止場波揺蕩(たゆた)ひて龍眠る〉
〈冬日和沖眺めいる浜人(はまど)かな〉 - *二十日 大寒 二十日正月
-
大寒を迎えて、少し焦りを覚える。寒修行もはじめなければ、『法華経』も読まねばと。
一部の地域では、二十日正月を「骨正月」や「頭正月」と呼ぶ。正月飾りを片付け、余った祝膳や餅を平らげ自然の実に感謝する。一部の地域では、塩ぶりの頭や骨を煮込んで一緒に食べることから、先の名称になったらしい。鱈ちりに、餅いれたらどんな味かな?
今年も健康で食も良く、存分に働けるように、到来物を感謝して頂く。合掌。
〈あらたまの骨正月にアラ汁食べ〉
〈川氷り埠頭凍りて風の町〉
令和七年も、ご愛読お願い申し上げます。
(続く)
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えりも町上歌別の風車
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穏やかな日のえりも築港
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十勝広尾町のフンベの滝
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悲しいことも辛いこともありますが、元気を出してまいりましょう!
行事報告
寒修行たくはつ 1月6日から12日
毎夕5時から7時頃まで修行。
修行者
片野 晴友 片野 智博 片野 道雄 片野 明美
浄財 金541,125円也
有り難うございました。
全額「続・夢積み立て」に積み立てます。今年も無事つとめることが出来ました。感謝です。私自身としては44年目になります。当初は足取りも軽やかでしたが、股関節や膝を痛めてからは弟子達について行く状態です。でも達成感が心地いいです。
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初薬師(大般若会)
8日午前10時より、梅花講の方々と共に12名の方々の家門繁栄・心願成就等を祈願法要の後、住職の法話。
一日一日を大切に老いを生きる
悲しみの数だけやさしくなれる
あなたの笑顔が周りの人を幸せにする
平凡でも真面目に生きる
お斎は、智博の手作り精進料理。
椿寿司・味噌汁・白菜の浅漬け・ジャガイモの金毘羅・法連草のごま和え・煮物・がんものみぞれ煮・ゴマ豆腐。
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東正寺役員会
14日午前10時より本尊上供の後、客殿2階に於いて役員会を開催。
・護持会会計報告の承認、予算の承認
阪神・淡路大震災被災者追悼
17日午前5時46分。鵜殿の地より心を込めて「梵鐘一声」を撞き手を合わせご冥福をお祈りした。
第二宗務所新年会
29日午後7時より新年会が「休暇村南紀勝浦」(那智勝浦町宇久井)に於いて開催された。
仏教のまめ知識
- 三十二 水道の蛇口
- 水道の水の出る口を「蛇口」と言います。神社やお寺にはよく手水場が設けてあり、この水の出る口は龍の形が多いようです。参拝者は本殿にお参りする前に手水鉢から水を汲み、手を洗い口を漱いで身と心を清める習慣があります。
又、4月8日のお釈迦さまのお誕生日には甘茶をかけてお祝いをします。甘茶は産湯の意味があるらしく、天人の使いである2匹の大蛇が降りてきて口から甘茶をそそいで釈迦誕生の産湯としました。
龍も蛇も天人の使い、そこから流れ出てくる水は天の恵み、浄らかな水、その意味から蛇口と言います。
蛇口を拝んで水資源を無駄なく大切に使いましょう。
感謝録&醫王縁助金
寄附単(感謝緑)
栄譽妙華禅定尼十三回忌供養
一、金弐萬圓也 施主 国重 一夫様
福寿和順大姉七回忌供養
一、金弐萬圓也 施主 植村 通泰様
大棟昇龍居士五十回忌供養
大觀貞鏡大姉三十七回忌供養
誠実院大功茂勲居士三十七回忌供養
一、金参萬圓也 施主 匿 名様
淨照二尊信女三回忌供養
一、金壱萬圓也 施主 的場 輝行様
篤翁菁泰居士四十九日供養
一、金拾萬圓也 施主 大野 瑞穂様
醫王縁助金
一金伍阡圓也 高見 康通様 紀宝町
一金伍阡圓也 川東 幸子様 紀宝町
一金壱萬圓也 向井自整 様 紀宝町
一金壱萬圓也 平野 謙様 新宮市
一金参萬圓也 石田 聖士様 亀山市
一金壱萬圓也 木下 眞人様 新宮市
一金伍阡圓也 西 裕男様 紀宝町
一金壱阡伍百圓也 匿 名様 新宮市
一金伍阡圓也 匿 名様 紀宝町
一金弐萬圓也 田岡 卓様 熊野市
☆ご縁を助けて頂き有り難うございます。
国際ボランティアの寺
東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。
ほほえみ募金
募金箱は本堂に置いています。
令和7年1月28日現在 金53,231円
ほほえみ募金 → SVA → カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額 金730,000円
国内災害緊急募金
SVAに寄託した募金額 金30,000円
アジアの図書館サポーター
アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)
絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)
1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)
☆シャンティ国際ボランティア会(SVA)の「絵本を届ける運動」では、今年18,649冊を目標に活動地へ届ける翻訳絵本を集めておりますが、あと2,500冊ほど不足しているそうです。翻訳絵本は1セット3,000円です。ご協力頂ける方は、ご相談下さい。 東正寺住職 片野晴友
回収
☆牛乳パック(切り開き、乾かして)
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)
報告
12月26日から1月28日までに協力を頂いている方々です。
■使用済み切手
匿名様 匿名様 藤本節子様 須川千住様 植あつ子様 田中啓一様 杉松道之様
匿名様 岸本秀雄様 匿名様 フルーツ中山様
■書き損じ葉書
田中啓一様 匿名様
ご協力ありがとうございます。
行事報告
せいゆうの行事報告
- 1月3日
- 檀信徒総供養 お供え頂いた檀信徒各 家先祖代々読み上げ(190軒)
- 3日
- 京都市山科区 日帰り
- 4日・5日
- 檀信徒各家年賀
- 6日~12日
- 寒修行たくはつ
- 8日
- 初薬師
- 9日
- 東正寺護持会会計監査
- 10日
- 保護司活動 更生保護サポートセンター(御浜町 パーク七里御浜ピネ3階)
龍光寺会計監査 - 14日
- 東正寺役員会
- 16日
- 熊野地区保護司会 瀞流荘(紀和町) 第3期地域別定例研修会・新年会
内容「事例検討」 講師 津保護観察所保護観察官 - 18日
- 龍光寺役員会
- 20日
- 休暇村南紀勝浦(宇久井)宿泊
智博
- 16日
- 熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
- 22日
- 人権擁護委員活動 心配ごと相談 紀宝町福祉センター
- 27日~31日(4泊5日)
- 梅花流研修員講習 曹洞宗宗務庁(東京都港区)
道雄
- 7日
- 宗務所役職員会議・新年会
- 29日
- 宗務所新年会
- 随時
- 宗務所書記執務
- 随時
- 宗務所青年会書記執務
- 随時
- 龍光寺梅花講講師・境内清掃
- 随時
- 紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
智博&道雄
- 8日
- 初薬師
- 6日~12日
- 寒修行たくはつ
- 9日
- 東正寺護持会会計監査
- 14日
- 東正寺役員会
- 10日
- 龍光寺会計監査
- 18日
- 龍光寺役員会
明美
- 6日~12日
- 寒修行たくはつ
- 随時
- 境内掃除&トイレ掃除等
- 随時
- 龍光寺本堂&トイレ掃除等
せいゆうのひとりごと
- PART ONE
- 明美が、昨年12月10日に梅花流宗務庁検定会(東京都港区)で一級詠範を受験しました。結果、合格しました。おめでとう!
- PART TWO
- 7日に道雄が、鵜殿から成川に住所変更を行いました。新住所は、紀宝町成川619番地です。 引っ越しは、2月中を目処に少しずつ行っています。
- PART THREE
- 1月29日、智博・友美夫婦に第2子が誕生しました。体重3014gの女の子。2人目の孫になります。名前は「律」(りつ)と命名しました。
- PART FOUR
- 終活に向けての断捨離。
今年は身の回りの物を片付けて行こうと夫婦で話し合っています。慌てずに取り組んでいきます。
お寺からのお願い
位牌堂の照明スイッチについて
これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。
写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山
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ゴミについて
平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。
次の物は、必ず持ち帰り下さい。
- 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
- お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
- ポリバケツや個人名を書いているバケツ
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。
神棚と仏壇
人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。
人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。
その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。
続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金伍拾四萬壱阡百弐拾伍圓也 寒修行托鉢浄財
一、金二百二十三圓也 預金利息
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金24万円也)
令和4年12月28日から令和7年1月28日現在
目標金額 住職私案 20,000,000円
積立金額 金2,053,984円
内訳
写経奉納金累計額 金45,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金1,685,192円
喜捨累計額 金323,553円
預金利息累計額 金239円
喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。
今月の坐禅
安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
1月の坐禅の時間・・・450分
トータル・・・450分(7時間30分)
参加してみませんか?
坐禅会
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- 12月の坐禅会の参禅者
- 東正寺朝の部 18日 7名
東正寺夜の部 5日 7名 - 東正寺朝の坐禅会
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 毎月18日
時 午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
- 東正寺夜の坐禅会(不定期)
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 1月21日 19時~20時
夜の部の坐禅について
令和7年日程 | 1月21日(金) |
---|---|
時間 | 午後7時~午後8時 |
場所 | 坐禅堂&本堂 |
内容 | 坐禅(30分)・お経・お茶 坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂にてお茶。 |
- 19時より本堂にて座り方の説明をしたのち、坐禅堂に移動します。
- 日時は変更になる場合もございます。
- 参加される方は、坐禅のしやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。
- 足が組めない方には椅子を使った坐禅をご指導させていただきます。
- 事前に申し込みはいりません。直接お寺にお越し下さい。
夜の部の坐禅会をお知らせするLINEアカウントを作成しました
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https://line.me/R/ti/p/@400vqzmt
夜の部の坐禅会の前日にお知らせメッセージを送信します。
QRコードを読み取り、お友だち追加よろしくお願いします。
写経会
写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)
日曜学校
毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。