伝道掲示板
笑って聞いていた あの言葉。
亡き人からの
励ましと 聞こえて、
不安な私が
安心となった。
『だいじょうぶだぁ』 と。
俊也和尚の折々の法話10
北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職 佐野 俊也
病はパーソナリティーの一部
以前から私どもは、統合失調症や双極性障害などの精神的な病を持った若者と、交流を持っています。月に一度、私が暮らすえりも町内の交流館のフロアを借りて、当事者の皆さんを中心に、カフェを開催しています。
このカフェには、精神医療に携わるカウンセラーや看護師をはじめ、町の保健福祉課の職員やボランティアの皆さんなど様々な方々が参加し、協力して下さっています。どなたでも参加は自由で、後期高齢者の方や、当事者の家族も訪れます。カフェの形態は固定したものではなく、音楽家をお呼びしての「クリスマス会」や、大学教授をお招きしての「哲学カフェ」なども開催してきました。
しかし基本は、飲み物とお菓子を囲んでおしゃべりをし、のんびりとほっとする時間を共有したいというものです。その積み重ねの中で、ゆるやかな心の触れ合いが生れれば良いのではと、思ってまいりました。
カフェの司会進行役を当初から務めてきた一人に、当事者のKさんがいます。彼は札幌市で介護福祉の職に携わっていましたが、精神的な不調を訴えるようになり、やがて統合失調症と診断されました。今は近くの精神クリニックのデイケアメンバーとして参加を続けています。
数年の間は不安定な精神状態で「幻聴が聴こえる」「まわりの人が自分の悪口を言っている」と、度々電話をかけてきました。最近カフェを欠席しがちで「どうしているか」と心配していた所、久しぶりに電話をいただきました。「隣町のストアの野菜売り場で、週に三日短い時間ですがバイトをしています。店長さんやスタッフの方が、とても優しく親切にしてくれます。カフェに参加できないのは残念ですが、しばらく頑張ってみます」と。出逢った頃は、自信を失い不安気な言葉使いであった彼が、はつらつとした報告をしてくれる声に、私はとてもうれしくなりました。
「こころを病む」ということは、「そのひと全体が病んでいるのではない」ということを、多くの人に理解して欲しいと願います。病はその人のパーソナリティーの一部だと、受け止めています。話し合える友人や、その人の力に応じて働ける場所などがあれば「やりがい」を感じ、いきいきとした生活に結びついて行くことも多いと、私は思うのです。
えりも灯台公園の夕暮れ
えりもの主産物の日高昆布
Y社さんの倉庫に大量に保管されていました
行事報告
村上昭寛老師 遷化 83歳
4月20日 御浜町柿原宝積寺二十三世 松本市守桂寺九世 大法昭寛大和尚がご遷化された。
本葬儀は、5月24日に厳修された。
ご冥福をお祈りします。
日曜学校田植え体験
3日、日曜学校の田植えは爽やかな晴天に恵まれ、午後1時半頃から約1時間、紀宝町大里にある住職所有の田んぼで行った。
32名の参加(鵜殿小4名・成川小2名・王子ヶ浜小1名・みなと小2名・幼児5名・保護者7名・東正寺5名・一般6名)でした。
川に入るには少し肌寒く、でも例年のように着替える前に水遊びも少しの時間ですが 楽しむ事が出来た。
お寺の都合で午後からの開催となり、残念ながら昼食は無し。田植えのみで現地解散。
8月末の稲刈りが楽しみです。
仏教のまめ知識
- 三十、松明(たいまつ)
- 曹洞宗の葬儀式では導師(秉炬師)による「松明」の作法がある。引導を渡す際に松明を侍者から受け取り、亡者の棺、または位牌、遺影の前で空中で三回ほど円を描くもの。
この松明を回す行為(宗派により龕前に投げることもある)には、一、悪霊を祓う、二、煩悩を焼く、三、未練を断つとの意味が込められている。実際には式場では火を点けられないので松明を模した先を赤くした棒を用いている。その昔、中国の唐代の禅僧であった黄檗希運禅師が母親の溺死に遭い、松明に火を点け円相を描き、その松明を川に投げ込んで冥福を祈ったという故事による。その後、亡者を讃えて、供養する引導法語を唱える。 - 三十一、金襴袈裟(きんらんけさ)
- 葬儀式には、喪家、親族及び一般会葬者も弔意を表し喪服で参列する。その式場では、仏事式葬儀の場合は導師を務める僧侶だけは住職として宗政で定められた緋衣や資格衣(恩衣)を着用し、袈裟は煌びやかな金襴等(九条荘厳衣)を身に着けて儀式を司る。普段の法要の僧衣は地味な色の大衣と袈裟であるが、あの世に故人を送る葬送の儀式に於いては特別な意味がある。それは、新たに仏さまの位に就かれる、仏さまとしてお生まれになる故人を祝福し讃えている姿である。これよりは仏さまの世界からどうぞ私たちを見守っていてくださいと願って、導師は引導を渡し、伴なう僧とともに懇ろに読経供養してお送り申し上げる。
感謝録&醫王縁助金
寄附単(感謝緑)
美芳良政大姉一周忌供養
一、金参萬圓也 施主 大井 千穂様
和順広裕大姉三回忌供養
一、金弐萬圓也 施主 西 功様
泰翁實眞居士四十九日供養
一、金伍萬圓也 施主 山中たつみ様
覚輪豊順居士七回忌供養
一、金参萬圓也 施主 匿 名様
醫王縁助金
一金壱萬圓也 山喜 光明様 川口市
一金壱萬圓也 山本 浩代様 御浜町
一金参阡圓也 加藤 寬治様 名古屋市
一金壱萬圓也 匿 名様 紀宝町
一金壱阡伍百圓也 匿 名様 新宮市
一金弐阡圓也 犬谷 歌子様 大阪市
ご縁を助けて頂き有り難うございます。
国際ボランティアの寺
東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。
ほほえみ募金
募金箱は本堂に置いています。
令和6年5月28日現在 金67,993円
ほほえみ募金 → SVA → カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額 金730,000円
国内災害緊急募金
SVAに寄託した募金額 金30,000円
アジアの図書館サポーター
アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)
絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)
1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)
回収
☆牛乳パック(切り開き、乾かして)
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)
報告
4月29日から5月28日までに協力を頂いている方々です。
■使用済み切手
苅屋奈良美様 向井自整様 山本浩代様 鮒田潤一郎様 匿名様
ご協力ありがとうございます。
行事報告
せいゆうの行事報告
- 5月1日
- 龍光寺護持会会計報告書と会費払込発送準備
- 2日
- 龍光寺庫裡落慶法要案内状・宛名・返信葉書の印刷
- 3日
- 田植え
- 4日
- 龍光寺護持会会計報告書と会費払込書発送440通
- 7日
- 龍光寺庫裡落慶法要案内状準備
- 15日
- 龍光寺庫裡落慶法要案内状発送
- 16日
- 熊野地区保護司会 第1期地域別定例研修会
内容 「刑法等の1部を改正する法律について」
講師 津保護観察所保護観察官
定期総会・懇親会 鬼ヶ城センター3階グランデ・サーラ - 17日
- 保護司活動 第18回「社会を明るくする運動」 紀宝町実地委員会 紀宝町役場
- 18日
- 木本高校第24回卒業生同級会 みどりや(熊野市井戸町)
- 20日
- 大桑家(和歌山市)へ先祖供養
智博
- 7日
- 第二宗務所青年会布教委員会 東正寺
- 10日
- 人権擁護委員会 (津地方法務局熊野支局管内)の総会・研修 紀北町東長島公民館
- 15日・31日
- 熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
道雄
- 8日
- 宗務所役職員会議
- 10日・14日・28日
- 宗務所書記執務
- 13日・22日
- 宝積寺(御浜町)の本葬の準備
- 20日
- 大桑家(和歌山市)へ先祖供養
- 随時
- 龍光寺境内清掃
- 随時
- 紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
智博&道雄
- 2日
- 宗務所梅花流記念大会準備委員会 見松寺
- 3日
- 田植え
- 9日
- 宝積寺(御浜町)の本葬の準備
- 23日・24日
- 宝積寺(御浜町)の本葬
明美
- 3日
- 田植え
- 12日
- 龍光寺庫裡落慶法要案内状発送準備
- 随時
- 墓地掃除・境内植木剪定等
- 随時
- 龍光寺本堂&トイレ清掃
友美
- 12日
- ボランティア活動 ツール・ド・熊野2024の太地半島周回コース
せいゆうのひとりごと
- PART ONE
- 田植えの時の地方紙「くまの新聞・五月十一日」の記事の一部を紹介します。
『成川小三年の山本芽以さん(八)は「田植えは二回目くらい。泥は温かくて、ちょっと気持ち悪い。ご飯になるのが楽しみ」
小中学生の時に日曜学校に通っており、今は伊勢市に住んでいる和田隆史さん(四十七)は「住職に声をかけてもらい、家族四人で来ました。学校でもなかなか できないことで、子どもたちにとって貴重な経験になった。日曜学校は子どもの頃の良い思い出になっている」』
とインタビューに答えていました。
和田君は、特別養護老人ホームで働いています。資格も勉強して色々と取得しているようです。昨年十二月から課長となり、ケアマネージャーとしても頑張っています。 - PART TWO
- 選・坊城俊樹
ふるさとは雲かも知れぬ揚雲雀
三重県 苅屋 奈良美
―― 評 ――
確かな実感のある句。雲雀は空の高いところを飛翔し、たまに急降下する。それを「ふるさと」と感じた作者の感性はみごと。雲雀の鳴き声もまた天高きところから落ちてくる。このことで昔から天界と地上を結ぶ使者と呼ばれていたという。
(禅の友六月号 曹洞俳壇より)
苅屋さんは、毎月応募し時々選ばれていますが、今回は、「評」つきで選ばれました。 - PART THREE
- 智博は、同級生が経営している「エミカーノデルポエタ」(那智勝浦町)で精進料理の監修を行っています。この三日には、店内で胡麻豆腐の提供も行いました。
- PART FOUR
- 友美は、よさこいチーム「雅龍」に所属しています。
日頃、仕事や育児の合間を縫って、よさこいの練習に出かけていますが、この時期「海彩まつり」に向けて寄附の依頼にも出掛けています。
よさこいやフラダンス、日舞、ヒップホップ、ストリートなど多種多様なダンスチームが一堂に集う「第十五回南紀海彩(かっさい)まつり」は10月27日(日)に開催されます。 - PART FIVE
- 兼務をしている龍光寺(紀宝町成川)の庫裡の建て替え工事が順調に進み、この6月中頃に完成予定です。
- PART SIX
- 5月25日は、東正寺十五世(平成14年・2002年示寂)の命日でした。今年は二十三回忌正当。3月9日に法要を厳修しましたが、この日は朝課での諷経。又、家族それぞれ思いを胸にお墓参りをしました。
永平寺に於いては、承陽殿に位牌を祀って頂いてます。不参にて、法堂の朝課にて供養して頂きました。
『十地経』というお経では、供養に三種類の形があると説かれています。
一、お供え物をして仏事を営む。
二、故人の徳を偲び讃える。
三、報恩のために写経や坐禅などの仏行に取り組む。
お寺からのお願い
位牌堂の照明スイッチについて
これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。
写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山
ゴミについて
平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。
次の物は、必ず持ち帰り下さい。
- 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
- お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
- ポリバケツや個人名を書いているバケツ
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。
神棚と仏壇
人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。
人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。
その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。
続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金十七万円也)
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金十八万円也)
令和4年12月28日から令和6年5月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金1,419,636円
内訳
写経奉納金累計額 金37,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金1,139,067円
喜捨累計額 金243,553円
預金利息累計額 金16円
喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。
今月の坐禅
安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
5月の坐禅の時間・・・240分
トータル・・・2245分(37時間25分)
5月中頃まで、膝の調子が悪く思うように坐れませんでした。せいゆう
参加してみませんか?
坐禅会
- 東正寺朝の坐禅会
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 毎月18日
時 午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。 - 東正寺夜の坐禅会(不定期)
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 6月4日 19時~20時 - 5月の坐禅会の参禅者
- 東正寺朝の部 18日 8名
東正寺夜の部 15日 6名
夜の部の坐禅について
令和6年日程 | 6月4日(火) ・ 7月11日(木) ・ 9月4日(水) ・ 10月24日(木) ・ 11月12日(火) ・ 12月6日(金) |
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時間 | 午後7時~午後8時 |
場所 | 坐禅堂&本堂 |
内容 | 坐禅(30分)・お経・お茶 坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂にてお茶。 |
- 19時より本堂にて座り方の説明をしたのち、坐禅堂に移動します。
- 日時は変更になる場合もございます。
- 参加される方は、坐禅のしやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。
- 足が組めない方には椅子を使った坐禅をご指導させていただきます。
- 事前に申し込みはいりません。直接お寺にお越し下さい。
夜の部の坐禅会をお知らせするLINEアカウントを作成しました
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https://line.me/R/ti/p/@400vqzmt
夜の部の坐禅会の前日にお知らせメッセージを送信します。
QRコードを読み取り、お友だち追加よろしくお願いします。
写経会
写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)
日曜学校
毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。