伝道掲示板
疲れたら ひと休み
休んだら また 一歩
俊也和尚の折々の法話7
北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職 佐野 俊也
亡き人を死者として尊く見送る
七カ月のお孫さんを喪った方から、質問を頂戴しました。「突然の事で火葬したのみですが、どう供養するべきか息子夫妻は悩んでいます。孫を安らかに旅立たせるには、どうしたら良いのでしょうか?」というお尋ねです。
お釈迦さまの教示に、次のものがあります。
『朝には多くの人々を見かけるが、夕べには或る人のすがたが見られない。夕べには多くの人々を見かけるが、朝には或る人々の姿が見られない』(『感興のことば』岩波文庫)
幼い命を見送ることは、実に悲しいことです。さらにそれが突然であれば、悲しみや、苦しみは、より深く重いことでしょう。
数年前に十代の息子さんを事故で亡くしたお母さんは、お寺の納骨堂に頻繁にいらっしゃいます。長時間お参りされているので心配になり、様子を伺いに行くと、扉を開けて遺骨に静かに話かけています。私は物音を立てないようにして、そっと立ち去りました。ある時、伯母さんから「(あまりし過ぎると)成仏できないよ」と言われ「どうしたら良いでしょうか」とお尋ねになりました。「その伯母さんは、死んでもいないのに、どうして死後、成仏できないとわかるのですか?」と答えますと「今までどおりにお参りして良いのですね」とホッとした顔をされました。亡くなった方を悼む気持ちは、人それぞれです。わが子が亡くなった悲しみから立ち直れないのなら、無理せずに、悲しむだけ悲しめば良いと、私は思っています。
仏教に限らず宗教の葬祭儀式は、亡き人を死者として尊く見送るということに意味があります。この世に生まれてきた命は、必ずいつかは滅を迎えます。「よく生まれて来てくれたね」「頑張って生きたね」と、たとえ短くてもその生涯を労い、「思い出を有難う」と、心を込めて縁者たちが見送る儀礼です。 私共のお寺では、葬儀の後七日ごとに自宅に伺い、一緒に手を合わせて読経し、四十九日を迎えます。北海道ではその日に、お墓や納骨堂に、お骨を収める形が多く行われます。
しかし、わが子を亡くされた方の中には「心の整理がつくまで、自宅に安置したい」という方が増えてきました。ご命日に伺ってお茶を頂いていると、その子の思い出話をポツリと、お話されるようになります。「時間薬」という言葉があるように、大切な人の喪失を受け入れるのには、長い時間がかかります。
そんな方に私は「あなたのお子さんは、この世の命の儚さを教えてくれた仏様です。どうぞわが子の分も御身大切に互いの命を尊ぶ生き方をして下さい」と、心の中でお願いします。
能登半島地震でも、多くの人々が、愛する家族を目の前で失いました。残された方々が、希望を捨てずに、一歩を歩み出して行けるように、祈らずにはいられません。合掌
「船橋よみうり新聞 土曜版」に月一回(第三土曜日)連載中です。
トピックス
涅槃会(お釈迦様の亡くなられた日)
一日~十五日の朝課にて「仏垂般涅槃略説教誡教」を読誦して供養。十五日午後一時半より梅花講員さんと共に 仏垂般涅槃略説教誡教を読誦し、大聖釈迦如来涅槃御和讃、大聖釈迦如来涅槃御詠歌(不滅)を奉詠し涅槃会を厳修した。
涅槃図の掛け軸は、東正寺三世中興禅厳道大和尚(一七三〇~一七三八年在住)の代のもの。
山口碩永老師 遷化 九十三歳
一月三十日 御浜町阿田和光明寺十六世正道碩永大和尚がご遷化された。
本葬儀は、二月二十九日に厳修された。
遺偈 跨虎跳龍 九十三年
兀兀投地 不論智愚
ご冥福をお祈りします。
梅花講総会 十五日
行事報告・会計報告・会計予算・行事予定について承認された。
寺族会新年会 四日
熊野の宿海ひかり(熊野市)で開催された。
宗務所青年会托鉢
宗務所青年会(北 知秀会長)は、十四日に能登半島地震被災地支援の助け合い托鉢を行った。被災され困難な生活を余儀なくされている人々を思い、地域住民とともに、被災地への支援を行うと共に寄附行為そのものに関心を持って貰いたいとの考えから実施。
当日、午前九時に祐福寺(熊野市)に集合し身支度の後、午前十時に出発、約二十キロ離れた東正寺(紀宝町)には午後四時頃到着した。
この道は、熊野古道伊勢路の中でも浜街道と呼ばれた道で、心穏やかに過ごせる日が少しでも早く訪れることを祈りながら歩いた。
参加者十名。
会 員
北 知秀(祐福寺)
山田量大(南泉寺)
佐野隆史(三光寺)
山田智盡(蔵国寺)
宮本進志(長徳寺)
片野智博(東正寺)
片野道雄(東正寺)
準会員
桝本典暁(大仙寺)
西 育範(善昌寺)
賛助会員
丹羽達宗(佑川寺)
二十日午前十一時に紀宝町役場を会の代表者四名(北知秀・山田量大・片野智博・片野道雄)が訪問し、復興への思いを込めて、この托鉢で頂いた浄財五十二万三百五十八円を西田健町長に託した。
この浄財は、紀宝町が災害時相互応援協定と姉妹町提携を締結している石川県中能登町に届けられる。
紀宝町は、被災後一月二日から職員を現地へ派遣。支援物資・給水車・被害調査等による支援活動や町民への募金呼びかけ、ふるさと納税の代理受け付けなどで支援している。
中日新聞
護持会費納入について
二月十三日に世話人さん宅に伺い、会費納入についてのお願いをしました。
世話人
榊原 富也・河原 佳子・平野 栄子
奥川みどり・西 洋美・田中 敦子
片野 明美
※鵜殿地区内は当番制です。(事情により一部の方は振り込み)当番の方には、ご苦労様ですが、宜しくお願いします。
鵜殿地区外は、振り込み、又は直接東正寺へ持参して頂いています。
護持会名簿点検作業や鵜殿地区外への手紙発送(十六日に発送済み)は、住職と寺族(妻)が行っています。
間違い等がありましたら住職まで御連絡下さい。宜しくお願いします。
☆都合により鈴木喜久美さんが退任されました。五年間ご苦労様でした。ありがとうございました。
感謝録&醫王縁助金
寄附単(感謝緑)
先祖代々供養
一、金弐萬圓也 施主 匿 名様
圓光滋榮大姉二十七回忌供養
和潤良宏居士 三回忌供養
一、金伍萬圓也 施主 赤木伊佐子様
醫王縁助金
一金参阡圓也 匿 名様 紀宝町
一金壱萬圓也 田岡 卓様 熊野市
一金伍阡圓也 匿 名様 東京都
一金弐萬圓也 榎本 周光様 新宮市
一金伍阡伍百圓也 西村 柚美様 東京都
一金伍百圓也 匿 名様 名古屋市
一金壱阡伍百圓也 匿 名様 新宮市
ご縁を助けて頂き有り難うございます。
国際ボランティアの寺
東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。
ほほえみ募金
募金箱は本堂に置いています。
令和6年2月28日現在 金63,316円
ほほえみ募金 → SVA → カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額 金730,000円
国内災害緊急募金
SVAに寄託した募金額 金30,000円
アジアの図書館サポーター
アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)
絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)
1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)
回収
☆牛乳パック(切り開き、乾かして)
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)
報告
1月29日から2月28日までに協力を頂いている方々です。
■使用済み切手
細谷憲孝様 山田勝敏様 岡鼻三起子様
ご協力ありがとうございます。
行事報告
せいゆうの行事報告
- 2月1日
- 光明寺仮通夜
- 2日
- 光明寺密葬(火葬)
- 6日
- 熊野保護区保護司会自主研修会
内容 「性暴力の加害者も被害者も生まない社会づくり」
講師 NPО 法人犯罪被害当事者ネットワーク「緒あしす」代表 青木聰子氏
場所 熊野市文化交流センター - 8日
- 龍光寺 初薬師法要・水子供養
- 12日
- 鵜殿地区の護持会名簿の点検作業(会計用・世話人用)
鵜殿地区外の護持会会費納入お願いの手紙と宛名を作成 - 13日
- 世話人・会計宅に鵜殿地区の護持会当番板と名簿を届ける
- 14日
- 鵜殿地区外(1部地区内)護持会名簿点検会費
- 16日
- 鵜殿地区外護持会会費納入お願いの手紙発送 209通
鵜殿地区で直接お寺へ納入の方への配布 5通 - 16日
- 鵜殿地区外護持会会費納入お願いの手紙発送 209通
鵜殿地区で直接お寺へ納入の方への配布 5通 - 20日
- 三重県祖門会有道会理事幹事会 海禅寺(松阪市)
第3回祖門会東海大会について
智博
- 3日
- 学童の坐禅会(大仙寺)
- 7日
- 熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
- 13日
- 人権擁護委員常駐当番 津地方法務局熊野支局(熊野市)
- 16日
- 人権擁護委員南郡地区部会 御浜町役場
- 18日
- 阿弥陀寺 初大師大祭
道雄
- 5日・13日
- 宗応寺(新宮市)徒弟〇〇さんの永平寺上山事前講習
- 9日~11日(2泊3日)
- 駒澤大学柔道部同期の○○君(北海道警察)結婚式・披露宴(帯広市)
- 随時
- 紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
智博&道雄
- 1日
- 光明寺仮通夜
- 2日
- 光明寺密葬(火葬)
- 8日
- 龍光寺 初薬師法要・水子供養
- 14日
- 宗務所青年会托鉢
- 15日
- 龍光寺 涅槃会・梅花講総会
- 23日
- 光明寺葬儀打合せ
- 28日・29日
- 光明寺本通夜・本葬
明美
- 1日
- 光明寺仮通夜
- 2日
- 光明寺密葬(火葬)
- 4日
- 寺族会新年会 熊野の宿 海ひかり(熊野市)
- 11日
- 木本高校同窓会 鬼ヶ城センター(熊野市)
- 28日・29日
- 光明寺本通夜・本葬
- 随時
- 境内掃除&トイレ掃除等
- 随時
- 龍光寺本堂&トイレ掃除等
せいゆうのひとりごと
体のあちこちで話声がします。
足が言いました。
「体の中で一番の働き者はぼくだろう」
目が言いました。
「よく見ていなければぶつかるだろう、一番大切なのはぼくさ」
耳が言いました。
「目は前ばかり見ているけれど、ぼくは周囲に気をつけている」
鼻が言いました。
「君たちは休むときがあるけど、ぼくは年中休みがない」
腹が言いました。
「ところでヘソ君、君は何もしないでけしからんじゃないか」
ヘソが言いました。
「君たちは知らないだろうけど、お腹の中に居たとき栄養を貰ってあげたのは、ぼくだよ、そのことを忘れないでもらいたいね」
これは、それぞれの務めに励むことと、親や先祖を忘れないことの例え話として法話で話されているのを聞いたことがあります。
今、この足・目・耳・鼻さんに言いたい。
「ここまで、よく頑張ってくれた。ありがとう。でも、あともう少し、もう少し頑張ってくれ!頼む!」
「ヘソさん、ありがとう。亡くなった時の年齢は、お腹に宿った時から数えています。決して忘れてはいません」
ボチボチ、自分にやれることをボチボチ。
後は、すべてお釈迦様にお任せ「なーむー」
お寺からのお願い
位牌堂の照明スイッチについて
これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。
写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山
ゴミについて
平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。
次の物は、必ず持ち帰り下さい。
- 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
- お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
- ポリバケツや個人名を書いているバケツ
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。
神棚と仏壇
人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。
人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。
その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。
続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金伍阡圓也 施主 匿 名様
一、金一萬伍阡伍百圓也 寒修行托鉢浄財追加分(八軒)
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金十五万円也)
令和4年12月28日から令和6年2月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金1,383,636円
内訳
写経奉納金累計額 金34,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金1,136,067円
喜捨累計額 金218,553円
預金利息累計額 金16円
喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。
今月の坐禅
安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
2月の坐禅の時間・・・265分
トータル・・・805分(13時間25分)
参加してみませんか?
坐禅会
- 東正寺朝の坐禅会
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 毎月18日
時 午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。 - 東正寺夜の坐禅会(不定期)
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 3月7日 19時~20時 - 2月の坐禅会の参禅者
- 東正寺朝の部 18日 9名
東正寺夜の部 13日 4名
夜の部の坐禅について
令和6年日程 | 1月25日(金) ・ 2月13日(火) ・ 3月7日(木) ・ 4月8日(月) ・ 5月15日(水) ・ 6月4日(火) ・ 7月11日(木) ・ 9月4日(水) ・ 10月24日(木) ・ 11月12日(火) ・ 12月6日(金) |
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時間 | 午後7時~午後8時 |
場所 | 坐禅堂&本堂 |
内容 | 坐禅(30分)・お経・お茶 坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂にてお茶。 |
- 19時より本堂にて座り方の説明をしたのち、坐禅堂に移動します。
- 日時は変更になる場合もございます。
- 参加される方は、坐禅のしやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。
- 足が組めない方には椅子を使った坐禅をご指導させていただきます。
- 事前に申し込みはいりません。直接お寺にお越し下さい。
夜の部の坐禅会をお知らせするLINEアカウントを作成しました
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https://line.me/R/ti/p/@400vqzmt
夜の部の坐禅会の前日にお知らせメッセージを送信します。
QRコードを読み取り、お友だち追加よろしくお願いします。
写経会
写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)
日曜学校
毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。