東正寺寺報醫王

伝道掲示板

耳が痛いことを 言われたときに
腹を立てているか 感謝しているか


俊也和尚の折々の法話6

北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職  佐野  俊也

苦難の中でこそ真価が現れる

咳や痰が止まらず発熱もしばらくあったので、医師の診断を受けた。業務を引き継ぐために無理を重ねていたので風邪をこじらせたかと思っていたが、肺結核に感染していると伺い、ショックを受けた。退職後は、放送大学の授業を受けながら、ボランティア活動などをして悠々と暮らして行きたいと、考えていた。まずは、治療に専念するしかないと思うが、大きな不安を感じ、将来のビジョンもしぼんでしまった。この先、どのように気持ちを立て直していけば良いでしょうか。 (50代・男性)

会社の定年が迫った男性の方からご相談を頂きました。メールを頂戴して、私は少し戸惑いました。

結核は良薬(ストレプトマイシン)が開発されて治せる病気となり、感染者は激減していると、思っていたからです。ところが「政府広報オンライン」(2023年9月1日)で検索してみると、日本では毎年約1万2000人が新たに発症し、その大部分は免疫の弱くなった高齢者。1年に約1900人が結核で亡くなっているという数字に驚きました。

これから第二の人生を意欲的に歩もうとしている矢先、相談者さんは大きく出鼻をくじかれたのですね。どのように励まそうかと考えていたとき、私は元結核患者であったアメリカ人の僧侶の言葉を思い出しました。

10年前にアメリカ西海岸の布教に出掛けた時、お世話になったR老師。「若い時、発心寺という道場に入門した直後、結核を発症し1年以上の入院を余儀なくされた。張り切って修行をという時だったので、深く絶望しかけた。だが思い直して、毎日ノルマを課して漢字を覚えた。時間はたっぷりあったので、仏教書もたくさん読破した。道場に戻ってからその成果が現れ、ほとんど分からなかった師匠の教えも理解できるようになった。後年師匠がヨーロッパに講演に出掛けられる際、通訳を務めることが叶ったのはこの経験があったからです」と。

相談者さんにR老師の事を伝え、「まずはしっかりと病気を治して。今まで懸命に働かれたのだから、ゆっくり休むことです。少し環境に慣れたら、通信講座を受けることも可能でしょう。落ち込むこともあるかも知れませんが、焦らずゆっくりと自己の人生を大切に歩んで下さい」と、アドバイスしました。

読者の中には闘病中で、不安を抱えられている方もいらっしゃるでしょう。評論家の亀井勝一郎氏は「絶望とは生まれ変わるための陣痛に他ならない」と、語られていました。

「苦難の中でこそ、その人の真価が現れる」と、私は思うのであります。


船橋よみうり新聞 土曜版」に月一回(第三土曜日)連載中です。




能登半島地震の支援物資
公的ではない避難所に、金沢の会社の方々が正月休みを返上し、
緊急車両の邪魔をしないように気を付けながら、届けて下さいました。

トピックス

寒修行たくはつ 1月6日から12日

毎夕五時から七時頃まで修行。
修行者 片野 晴友 片野 智博 片野 道雄 片野 明美
浄財 金531,633円也 有り難うございました。
全額「続・夢積み立て」に積み立てます。
今年も無事つとめることが出来ました。
感謝です。私自身としては43年目になります。当初は足取りも軽やかでしたが、股関節や膝を痛めてからは足取り重く、しかも今年は喉を痛め大きな声が出ませんでした。 


初薬師(大般若会)

8日午前10時より、梅花講の方々と共に18名の方々の家門繁栄・心願成就等を祈願。法要の後、住職の法話。

無功徳
善行に見返りなど求めない。
施す人は無心。施す物(財物・教法)は清浄。受ける人は感謝。

等三輪空寂(とうさんりんくうじゃく)

貰ったら貰いっぱなし。あげたらあげっぱなし。いっさいあとくされなし。

お斎は、智博の手作り精進料理。
ご飯・味噌汁・漬物(きゅうりの糠漬け)・ゴマ豆腐・肉じゃが風煮物・法蓮草のゴマ和え・蓮根餅のみぞれあんかけ・紅白なます・煮豆・金平ゴボウ。




東正寺役員会

12日午前10時より本尊上供の後、客殿2階に於いて役員会を開催。
・護持会会計報告の承認、予算の承認


阪神・淡路大震災被災者追悼

17日午前5時46分。鵜殿の地より心を込めて「梵鐘一声」を撞き手を合わせご冥福をお祈りした。


第二宗務所新年会

24日午後7時より新年会が「ホテル季の座」(紀北町東長島)に於いて開催された。

感謝録&醫王縁助金

寄附単(感謝緑)

即心弘明居士五十回忌供養
一、金壱萬圓也  施主 大石 美穗様

淨照二尊信女一周忌供養
一、金壱萬圓也  施主 的場 輝行様

佐藤家先祖代々供養
一、金弐萬圓也  施主 仲森香七子様

温徳春香大姉七回忌供養
一、金弐萬圓也  施主 北地喜代子様

醫王縁助金

一金伍阡圓也   芝鼻  茂様 津市
一金壱萬圓也   岡﨑千代子様 紀宝町
一金壱阡圓也   塩野  真様 鈴鹿市
一金弐阡圓也   川東 俊之様 紀宝町
一金壱萬圓也   池田 英治様 紀宝町
一金伍阡圓也   各務 義弘様 恵那市
一金壱萬圓也   向井自整 様 紀宝町
一金伍阡圓也   西  裕男様 紀宝町
一金伍阡圓也   匿   名様 紀宝町
一金壱萬圓也   宮本 兌子様 紀宝町
一金壱阡伍百圓也 匿   名様 新宮市

ご縁を助けて頂き有り難うございます。

国際ボランティアの寺

東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。

ほほえみ募金

募金箱は本堂に置いています。
令和6年1月28日現在  金63,016円
ほほえみ募金  →  SVA  →  カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額  金730,000円

アジアの図書館サポーター

アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)

絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)

1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)

回収

☆牛乳パック(切り開き、乾かして) 
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)

報告

12月29日から1月28日までに協力を頂いている方々です。

■使用済み切手
吉川直利様 塩野 真様 須川光博様 山下有二様 植あつ子様 畦越 進様
■書き損じ葉書
辻 宗孝様

ご協力ありがとうございます。

◎SVAの「令和六年能登半島地震 緊急募金」に「ほほえみ募金」より3万円を送金

ボランティア活動報告

使用済み切手
26日、1年間で集まった使用済み切手2.7㎏を「社団法人日本キリスト教海外医療協力会」(大阪市北区・大阪聖パウロ協会三階)に送付しました。
ご協力ありがとうございました。
同会は、カンボジア、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、ケニア、ウガンダ、タンザニアにワーカー派遣、奨学金事業、協働プロジェクト等の保健医療支援を行っています。
使用済み切手は、収集家の協力により換金されます。
書き損じ葉書
19日、1年間で集まった書き損じ葉書165枚を手数料を引いて切手9,272円分に換え、この切手を「醫王」の会計で買い取り、その分を「ほほえみ募金」に入金しました。
ご協力ありがとうございました。

行事報告

せいゆうの行事報告

1月3日
檀信徒総供養 お供え頂いた檀信徒各家先祖代々読み上げ(207軒)
3日
京都市山科区 日帰り
4日・5日
檀信徒各家年賀
6日~12日
寒修行たくはつ
8日
初薬師
10日
東正寺護持会会計監査
12日
東正寺役員会
15日
龍光寺会計監査
17日
熊野地区保護司会 瀞流荘(紀和町)
第3期地域別定例研修会・新年会
内容「就労支援について」
講師 津保護観察所保護観察官
18日
廣泰寺(玉城町)
24日
龍光寺役員会第二宗務所新年会
3・31日(1泊2日)
たつみ会新年会 ニューさがみや(熱海市)

智博

17日~19日(2泊3日)
梅花流研修員講習 曹洞宗宗務庁(東京都港区)
26日
熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)

道雄

9日
宗務所役職員会議・新年会
随時
龍光寺境内掃除

智博&道雄

8日
初薬師
6日~12日
寒修行たくはつ
10日
東正寺護持会会計監査
12日
東正寺役員会
15日
龍光寺会計監査
24日
龍光寺役員会 第二宗務所新年会
30日
宗務所青年会新年会

明美

6日~12日
寒修行たくはつ
30・31日(1泊2日)
たつみ会新年会
随時
境内掃除&トイレ掃除等
随時
龍光寺本堂&トイレ掃除等

友美

(株)熊野御坊南海バス勤務(事務)

せいゆうのひとりごと

PART ONE
令和6年元旦に発生した能登半島地震においてお亡くなりになられた方々のご冥福と、一日でも早く、日常生活の復旧・復興が実現されますことを心より祈念いたします。
この地震により北陸3県を中心に甚大な被害がもたらされています。被災された方々に心からお見舞い申し上げると同時に、被災地の方々の安全を心からお祈り申し上げます。
早速、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の「令和六年能登半島地震緊急募金」に、日頃皆様にご協力頂いてます「ほほえみ募金」より3万円を送金させて頂きました。
SVAは、輪島市からの支援要請を受け、輪島市門前において避難所運営のメンバーとして活動しています。
まずは長期化する避難所で、足湯・茶話会を開始ししています。「寒い中で足をあっためてお話ができるということがうれしい」「知らない人ばかりの部屋で話し相手もいなかった。風呂に入れていない手をハンドクリームでマッサージしてくれうれしい、癒やされた」という参加者の声が聞かれるそうです。
PART TWO
HP晴友和尚の日記にて随時龍光寺庫裡建替え工事の進捗状況の写真を載せています。
建前は、1月16日に行いました。
PART THREE
友美の仕事の時間が変わります。
産休明けは、午前9時~午後4時まででしたが、この2月1日からは通常の午前9時~午後6時までになります。陽眞を通勤前に保育所に送り届け、仕事帰りに迎えに行ってましたが、迎えは、家族で対応する事になります。孫との関わりが増えそうです(笑い)

お寺からのお願い

位牌堂の照明スイッチについて

これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。

写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて

平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。


次の物は、必ず持ち帰り下さい。

  • 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
  • お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
  • ポリバケツや個人名を書いているバケツ

尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。


神棚と仏壇

人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。

人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。

その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。

続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事

一、金壱阡圓也 写経奉納金
 一、金伍拾三萬壱阡六百参拾参圓也 寒修行托鉢浄財 一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金十四万円也)


令和4年12月28日から令和6年1月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金1,352,136円

内訳
写経奉納金累計額 金33,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金1,120,567円
喜捨累計額 金198,553円
預金利息累計額 金16円

喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。

今月の坐禅

安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
1月の坐禅の時間・・・540分
トータル・・・540分(9時間00分)

参加してみませんか?

坐禅会

東正寺朝の坐禅会
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   毎月18日
時   午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
東正寺夜の坐禅会(不定期)
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   2月13日 19時~20時
1月の坐禅会の参禅者
東正寺朝の部 18日 7名
東正寺夜の部 25日 3名

夜の部の坐禅について

令和6年日程 1月25日(金) ・ 2月13日(火) ・ 3月7日(木) ・ 4月8日(月) ・ 5月15日(水) ・ 6月4日(火) ・ 7月11日(木) ・ 9月4日(水) ・ 10月24日(木) ・ 11月12日(火) ・ 12月6日(金)
時間 午後7時~午後8時
場所 坐禅堂&本堂
内容 坐禅(30分)・お経・お茶
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂にてお茶。
  • 19時より本堂にて座り方の説明をしたのち、坐禅堂に移動します。
  • 日時は変更になる場合もございます。
  • 参加される方は、坐禅のしやすい服装(ジャージ等)でお越し下さい。
  • 足が組めない方には椅子を使った坐禅をご指導させていただきます。
  • 事前に申し込みはいりません。直接お寺にお越し下さい。

夜の部の坐禅会をお知らせするLINEアカウントを作成しました


LINEアプリの友だちタブを開き、画面右上にある友だち追加ボタン>[QRコード]をタップして、コードリーダーでスキャンしてください。
https://line.me/R/ti/p/@400vqzmt

夜の部の坐禅会の前日にお知らせメッセージを送信します。
QRコードを読み取り、お友だち追加よろしくお願いします。

写経会

写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)

日曜学校

毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。