東正寺寺報醫王

伝道掲示板

怠りなまけて、
気力もなく百年生きるよりは、
堅固に つとめ 励んで 
一日生きるほうが すぐれている。

学ぶことの少ない人は、
牛のように老いる。
かれの肉は増えるが、
かれの智慧は増えない。

たとい年の若い修行僧でも、
仏の道にいそしむならば、
雲を離れた月のように、
この世を照らす。

お釈迦様のお言葉

俊也和尚の折々の法話1

北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職  佐野  俊也


ゴールデンウィークの最後の日、私はT家の三十代の男性の祥月命日に伺いました。久しぶりにご家族一同がそろって、静かに掌を合わせています。読経を終えて、後ろを振り返ると、お母さんはうっすらと、涙ぐんでいます。常には短い法話をするのですが、そのお顔を拝見して、言葉を飲み込みました。

Tさんの息子さんは三年前の連休に近くの断崖から海に飛び込み自死をされました。漁師の仕事に懸命に励んでいた矢先でした。家族にも「原因ははっきりわからない」という急逝です。それから三年過ぎて喪失の悲しみは幾分薄らいだのでしょうか? 衣を着替えてお茶をいただくと「昨夜は一睡もできませんでした」と、お母さんが問わず語りに話し出しました。「息子が入水したという明け方になると、今でも毎朝目が覚めるのです。寂しい顔をして立ちすくんでいる姿の夢も見ます。息子は何かを訴えているのでしょうか?」と。

私共の町では、毎月の命日供養に伺う風習が今も続いています。葬儀後は、四十九日まで七日毎に通います。この間、経文を唱えるだけではなく、故人の想い出話などをしばしば伺います。人によってさまざまですが、誰かに話すことによって、悲しみが幾分昇華され、喪失の衝撃も少しずつ薄らいでいくようです。聴く私は、ついつい口を挟みたくなりますが、できるだけ傾聴に徹しようと努めます。「分かります」と安易に口にして、気休めの言葉をかけないように、自戒しています。

仏教の実践修行の一つに「同事(どうじ)」があります。「相手の立場に立って考え、行いを共にする」という教えです。「悲しみを共にし、喜びを共にする」ことだと理解しています。しかし、心底相手の立場になり切ることは、できない私です。それを踏まえた上で、「自分が同じ境遇だったら」と想像し、誠実に相手と向き合うことが大切だと思うのです。


令和5年5月掲載
船橋よみうり新聞 土曜版」に月一回(第三土曜日)連載中です。

トピックス

初盆施食供養

8月9日午後6時より、東正寺本堂に於いて厳修された。

配役
大梵鐘 友美
殿行 明美
堂行・維那・送迎 智博
知殿・侍者 道雄
梅花奉詠 智博・道雄・明美・晴友
導 師 晴友

写真は8月8日に龍光寺で行われた初盆施食供養の様子です。

地蔵盆

24日、村内の地蔵尊、上野地蔵・田中地蔵・和田地蔵・矢渕地蔵の4カ所をお参りした。

ラジオ体操 30年目の夏

7月21日~8月31日 
午前6時半より東正寺境内にて

こどもの参加者
精勤賞 片野 陽眞
42日間、29名の参加でした。
子ども9名・おとな2名。

日曜学校 収穫祭  紀宝町大里 

29日、紀宝町大里の自然プール横の住職所有の田んぼにおいて、日曜学校の体験学習として稲刈り作業を行った。
殆ど機械で刈り取って貰い、約一時間の作業後は、田んぼ横の川で少しの時間楽しく泳ぎ、昼食は用意したおにぎり(18合)を刈り取った田んぼを眺めながらみんなで美味しく頂いた。
昼食後も再び泳ぎ楽しい一時を過ごした。
13名の参加
《鵜殿小3名・王子ヶ浜小(新宮市)1名・みなと小(伊勢市)1名・幼児1名・保護者3名・東正寺4名》でした。











曹洞宗三重県第二宗務所・特派師範巡回日程

特派師範 山田太壱師範(静岡県三島市 常林寺住職)
10月9日 光明寺 御浜町阿田和
10日 大仙寺 熊野市新鹿町 午後 師範・寺族会
11日 光福寺 熊野市飛鳥町
12日 法念寺 尾鷲市三木里
13日 東正寺 紀宝町鵜殿

感謝録&醫王縁助金

寄附単(感謝緑)

一、地蔵さん前掛け十枚
施主 清水たゑ子様

淨照二尊信女初盆供養
一、金壱萬圓也  施主 的場 輝一様

山野家先祖代々供養
一、金拾萬圓也  施主 芝﨑かよみ様

ご寄附を頂き有り難うございます。

醫王縁助金

一金参阡圓也   加藤 寬治様 名古屋市
一金弐阡圓也   疋嶋 健一様 大阪市
一金壱萬圓也   古谷 光生様 神戸市
一金壱萬圓也   林 成乃佐様 宝塚市
ご縁を助けて頂き有り難うございます。

国際ボランティアの寺

東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。

ほほえみ募金

募金箱は本堂に置いています。
令和5年7月28日現在  金77,299円
ほほえみ募金  →  SVA  →  カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額  金730,000円

アジアの図書館サポーター

アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)

絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)

1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去275組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)

回収

☆牛乳パック(切り開き、乾かして) 
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)

報告

7月29日から8月28日までに協力を頂いている方々です。

■使用済み切手
鮒田潤一郎様 加藤寬治様 長田謙一様
林 成乃佐様 山下有二様 
■書き損じ葉書
橋本 静代様

ご協力ありがとうございます。

行事報告

せいゆうの行事報告

8月1日
雲祥寺初盆お参り
8日
初盆施食供養 龍光寺
9日
初盆施食供養
10日・11日・13日・14日・15日
本堂にて先祖供養
12日
初盆各家お参り
16日
初盆精霊送り 龍光寺 初盆精霊送り(紀宝町商工会)
20日
墓参り 白浜町日置川

智博

1日・2日
龍光寺留守番
3日
人権擁護委員研修会
津地方法務局熊野支局(熊野市)
4日~9日
龍光寺留守番
11日・12日
初盆各家お参り 龍光寺
25日
熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)

智博&道雄

1日
雲祥寺初盆お参り
6日
本堂等お盆の準備 東正寺・龍光寺
8日・15日・16日
龍光寺お盆行事
9日
初盆施食供養 東正寺
10日・11日・13日・14日・15日
本堂にて先祖供養
15日
本堂等お盆の後かたづけ 東正寺
16日
初盆精霊送り 龍光寺
初盆精霊送り(紀宝町商工会)
本堂等お盆の後かたづけ 龍光寺
24日
地蔵盆 村内4カ所

道雄

7日・8日・10日・11日・12日
初盆各家お参り 東正寺
25日
宗務所青年会委員会リモート会議

明美

1日
雲祥寺初盆お参り
3日~8日・11日・13日・15日
龍光寺留守番

友美

5日・10日~14日
龍光寺留守番

せいゆうのひとりごと

PART ONE
8月13日お盆、日曜日。「急にお盆休みが2日間出来たので昨夜帰省しました。」と言って今春から津商業高校に進学した健志君が日曜学校に参加。
夏の大会が終わり、捕手で背番号12を貰いベンチ入りを果たした事や下宿で3食付き(昼食は弁当)で1人部屋。洗濯は自分でしていると報告してくれました。
順調な学校生活を送っている様子を聞いてとても嬉しい気持ちになりました。
PART TWO
平日ですが、仕事の都合をつけて伊勢から親子4人で稲刈りに参加の隆史君。「春に植えた苗がこのように稲になったの見て、又直接手で触って、そして刈り取る事を子どもたちがとても喜びました。」と話してくれました。
隆史君とのご縁は、36、7年位になるのかなあ。小6の時、怪我もしていないのに手に包帯を巻いて日曜学校に来た時の事を何故か思い出しました。
PART THREE
大本山永平寺(福井県永平寺町)では、9月23日~29日まで高祖道元禅師報恩御征忌が奉修されますが、本山より配役委嘱状を頂戴しました。

御征忌配役
副貫首寮接客 
徒弟 道雄

有難くお受けし、随喜させて頂きます。
9月29日は、道元禅師のご命日で、ご遺徳を偲び、760年以上にわたり毎年御征忌が行じられています。
PART FOUR
孫の陽眞が、4月4日より鵜殿保育所に入園しましたが、5月・6月と熱を出してよく休み、妻が中心となり休んだ陽眞のお守りをしました。7月頃からは元気で順調に通っています。
友美も仕事(熊野御坊南海バス株式会社・事務職)に復帰していますが、土日出勤のローテーションにも加わり、土日出勤の時は、妻が中心となりお守りをしています。
PART FIVE
東正寺と龍光寺の境内の草取り、4つん這いになったり両足を投げ出しての作業。父親も母親もずっと続けていたこの作業。夏の暑い日には、母親は早朝(朝食前)や夕方遅く(夕食後)に草取りをしていた・・・。
この草取りの時間にいろんな事を考えたり、思い出したりと結構自分の良い時間帯になっています。
PART SIX
台風の被害は、境内の桜の枝(直径約25㎝)が1本折れた程度で済みました。折れた枝が他の枝に引っ掛かっているのを切り落とし、小枝等を細かくして片付けました。


PART SEVEN
気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をお願いしますと言うことで、令和4年2月に龍光寺(紀宝町成川)の庫裡の建て替えを発願していますが、この秋の彼岸明けより解体工事を始めます。建替え工事の完成は、来年3月末を予定しています。
PART EIGHT
「広報きほう9月号のペンリレー」を友美が担当しました。紀宝町以外の方にコピーをして「醫王」と一緒に送付させて頂きます。
紀宝町のホームページでご覧いただけます。

お寺からのお願い

位牌堂の照明スイッチについて

これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。

写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて

平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。


次の物は、必ず持ち帰り下さい。

  • 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
  • お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
  • ポリバケツや個人名を書いているバケツ

尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。


神棚と仏壇

人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。

人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。

その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。

続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事

一、金弐萬壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金九万円也)


令和4年12月28日から令和5年8月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金764,500円

内訳
写経奉納金累計額 金28,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金587,934円
喜捨累計額 金148,553円
預金利息累計額 金13円

喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。

今月の坐禅

安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
8月の坐禅の時間・・・470分
トータル・・・5145分(85時間45分)

参加してみませんか?

坐禅会

東正寺朝の坐禅会
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   毎月18日
時   午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
東正寺夜の坐禅会(不定期)
場所 東正寺坐禅堂&本堂
日   9月21日 19時~20時
8月の坐禅会の参禅者
東正寺朝の部 18日 7名
東正寺夜の部 休み

写経会

写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)

日曜学校

毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。