伝道掲示板
身近な 目標を持って コツコツと
善き人々に出逢う旅225
北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職 佐野 俊也
〈戦争と平和について〉
5月19日にはじまり、21日に終了した「第49回先進国首脳会議」。歴史的ともいわれる「広島サミット」は、被爆地、広島にはじめて主要7カ国のトップが顔をそろえ、犠牲者を悼みました。ウクライナの大統領も駆けつけ、平和へのボルテージは上がり、政府主導のイベントとしては成功したようです。しかし、核軍縮の歩みは程遠く、ウクライナ戦争の終結への道筋も依然としてまったく見えません。
被災地を訪れた各国のリーダーが、本気で世界平和の道を考える機縁となるように、願わずにはいられません。
3月29日、私は『広島平和記念資料館』を訪れました。平和公園は、桜が満開で、外国人観光客も多数いて、のどかな感じでした。 しかし「戦争を終わらせる」という大義名分で、原爆が投下され、多くの市民が瞬時に命を奪われたこの地に立つ度に、私は重苦しい感じを懐きます。『資料館』が開館したばかりの時間に、大勢の外国人の列の中に、春休みの子どもたちも見受けられましたが、展示を見てどのような感想を持つのでしょうか?
4年前の4月25日に『資料館本館』はリニューアルオープンして、リアルさを増した現代的な展示になっています。ゆっくり拝観すると、かなりの時間が必要です。館内も随分込み合っていました。家族との待ち合わせの時間を気にしながら、展示室を出ましたが、1階の奥の企画展にも思わず立ち寄りました。
「企画展」で展示されていたのは、『広島戦災児育成所』を創設した山下義信(ぎしん)氏に関する資料です。
呉市出身の山下氏は、浄土真宗本願寺派の「特任布教使」をされていましたが、応召されて従軍。復員後の1945年12月、原爆孤児たちを養育する『広島戦災児育成所』を佐伯郡五日市町に創設し、初代所長に就かれました。原爆で親を失った孤児、親とはぐれた児等を多数養育しました。その後52年5月までに多くの親子が再会を果たし、また親族が孤児を引き取るなどして、施設は53年1月に広島市に移管されたのです。 山下氏は、やがて社会党から参議院議員に当選して59年まで2期つとめ、「原爆医療法」制定に尽力されたと言います。
1989年に逝去されますが、「資料を後世に残したい」という意思を遺族が継いで、「写真」や「日誌」などを寄贈されていました。「炊事日誌」や「衛生日誌」、施設の歴史をまとめた「育成の若干の記録」の他、写真データや音声テープなどもあり、その一部がフロアに展示されていて、貴重な資料でした。
「戦争孤児施設」は当時全国各地にあり、曹洞宗の寺院が運営していた施設があることも、存じてはいました。しかし、原爆という大変な被害を受けた地域で、身を粉にして子どもたちを助けた僧侶がいたことは、まったく知らず、この「企画展」に感動しました。
私どもの宗門では、「布教」をつとめる僧侶のことを「布教師」と称しますが、浄土真宗様では、「布教使」と呼ぶそうです。字義の如く「佛の使い」として「布教」の実践をされ、子どもたちの育成という困難な事業を、自らの身心を駆使してされた僧侶の先達です。 口先だけの布教しかしていない私は、ただ合掌を捧げるしかありません。
カナダから来日した被爆者のサーロー節子さんは、核兵器禁止条約が国連で採択された翌年、東京での講演で語っています。
〈4歳になるおいは、ひどいやけどで肉の塊のようになり、最後まで小さな声で「お水、お水」と求めて死にました。
原爆被害の実相を伝え、核兵器をなくそうと訴える活動を支えてきたのは、同じ苦しみを誰にも味合わせまい、という使命感です〉
〈核兵器を議論するには、人間を中心に語るべきです〉
「被爆者として証言してきたのは、核兵器の話が非常に抽象的であいまいな、技術や科学の話にされてしまいがちだからです」とも、サーローさんは、指摘しています。
若い世代の皆さんには、是非、広島や長崎に出掛け残された資料に向き合い、自身の頭で核兵器廃絶を考え、平和を希求する心を養って欲しいと願います。
続く
トピックス
梅花流全国奉詠大会
24日午後12時半開会の梅花流全国 奉詠大会が「東京ガーデンシアター」(江 東区有明)に於いて開催された。
三重県第二宗務所より24名が参加。
- 法要・登壇奉詠
- 清興 平林龍(バリトン)、北野理沙(ソプラノ)による(梅花流2部合唱)
- 23日
- 午前6時10分 消防署紀宝分署前を出発 ~ 熊野各地 ~ 袋井(昼食) ~ 東京スカイツリー ~ すしざんまい(夕食) ~ 東京ベイ有明ワシントンホテル(泊)
- 24日
- ホテル ~ 浅草寺 ~ 東京ガーデンシアター ~ 箱根湯本温泉河鹿荘(泊)
- 25日
- ホテル ~ 鈴廣かまぼこの里 ~ 大涌谷観光 ~ 箱根園港 ~ 芦ノ湖遊覧船 ~ 箱根園港 ~ (昼食) ~ 三島塚原IC ~ 焼津さかなセンター ~ 始神テラス ~ 各地・・・午後10時過ぎ 帰宅
日曜学校田植え体験
3日、日曜学校の田植えは爽やかな晴天に恵まれ、午前9時半頃から約1時間、紀宝町大里にある住職所有の田んぼで行った。
昨年同様、コロナウイルス感染拡大防止対策として、移動は各保護者の車で行って貰い、残念ながら昼食は無し。田植えのみで現地解散。
川に入るには少し肌寒く、でも例年のように着替える前にドロドロの手足と泥で汚れた服のまま川遊び。
伊勢市から参加の親子も、宝塚市から参加の私の従弟も「楽しかった」とニッコリ。
8月末の稲刈りが楽しみです。
感謝録&醫王縁助金
寄附単(感謝緑)
常薫貞好大姉三十三回忌供養
淨光勝圓居士 十七回忌供養
一、金弐萬圓也 施主 尾野 保様
和順広裕大姉 一周忌供養
一、金弐萬圓也 施主 西 功様
覺道政心居士 五十回忌供養
一、金伍萬圓也 施主 竹田恵一郎様
報恩感謝
一、金拾萬圓也 施主(株)新田板金様
榊原家先祖代々供養
一、金拾萬圓也 施主 榊原基一郎様
岩本家先祖代々供養
一、金拾萬圓也 施主 南 真粧美様
ご寄附を頂き有り難うございます。
醫王縁助金
一金伍阡圓也 尾野保様 新宮市
一金壱萬圓也 本田勉様 白浜町
一金壱阡伍百圓也 匿名様 新宮市
一金壱萬圓也 峪口幸様 豊田市
一金参阡圓也 加藤守利様 長岡京市
一金壱萬圓也 苅谷朋幸様 新宮市
ご縁を助けて頂き有り難うございます。
国際ボランティアの寺
東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。
ほほえみ募金
募金箱は本堂に置いています。
令和5年5月28日現在 金99,112円
ほほえみ募金 → SVA → カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額 金730,000円
アジアの図書館サポーター
アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)
絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)
1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去265組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)
回収
☆牛乳パック(切り開き、乾かして)
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)
報告
4月29日から5月28日までに協力を頂いている方々です。
■使用済み切手
榎本治雄様 榊原基一郎様
ご協力ありがとうございます。
行事報告
せいゆうの行事報告
- 5月3日
- 田植え
- 5日
- 龍光寺護持会会計報告書と会費払込書発送440通
- 7日
- 『木野雅之ヴァイオリン演奏会』
熊野市文化交流センター(熊野市) - 8日
- 京都市山科区
- 17日
- 熊野地区保護司会
第1期地域別定例研修会
内容「しょく罪指導プログラム改訂概要」
講師 津保護観察所保護観察官
定期総会・懇親会
鬼ヶ城センター3階グランデ・サーラ - 19日
- 大桑家(和歌山市)へ先祖供養
- 25日
- 保護司活動
第18回「社会を明るくする運動」 紀宝町実地委員会 紀宝町役場
副住職
- 12日
- 大仙寺晋山式打合せ
大仙寺(熊野市新鹿町) - 19日
- 大桑家(和歌山市)へ先祖供養
- 23日~25日
- 梅花全国大会
東京ガーデンシアター(江東区有明) - 26日・31日
- 熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師(奉仕)
- 27日
- 清流寺弔問 新潟県新発田市
副住職&道雄
- 3日
- 田植え
- 9日
- 第二宗務所青年会執行部会
佑福寺(熊野市木本町) - 30日
- 第二宗務所青年会月例研
南泉寺(熊野市有馬町)
「正法眼蔵」「坐禅儀」に関する輪読会
テキスト「現代・只管打坐講義」藤田一照著
道雄
- 17日
- 宗務所書記執務
- 19日
- 宗務所書記執務
- 24日
- 宗務所書記執務
- 26日・29日
- 会長と第二宗務所青年会の挨拶周り 第二宗務所管内寺院
- 随時
- 龍光寺境内清掃
- 随時
- 紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
明美
- 3日
- 田植え
- 23日~25日
- 梅花全国大会
- 随時
- 墓地掃除・境内植木剪定等
- 随時
- 龍光寺本堂&トイレ清掃
せいゆうのひとりごと
- PART ONE
- 孫の陽眞が、連休前に風邪で保育所を休み連休明けに復帰。暫くして、突発性発疹で高熱が続き休み。漸く26日から元気に通園しています。
- PART TWO
- 妻と二人で、熊野市文化交流センター(熊野市)で7日午後2時から開催された『木野雅之ヴァイオリン演奏会』に出掛けて来ました。
ピアノ演奏は、地元飛鳥町出身の北 聖子さん。
サン=サーンス 死の舞踏
モーツァルト ヴァイオリンソナタkv304
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ春
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 - PART THREE
- NHKテレビ小説「らんまん」の主題歌「愛の花」を歌っている、あいみょんのコンサートが18日名古屋国際会議場センチュリーホールで開催されましたが、早くからチケットを予約していた道雄が、ご機嫌で出掛けてきました。
- PART FOUR
- よさこいやフラダンス、日舞、ヒップホップ、ストリートなど多種多様なダンスチームが一堂に集う「第十四回南紀海彩(かっさい)まつり」が6月4日(日)午前10時から午後3時まで、新宮市佐野の新宮港緑地で開催されます。
日頃、仕事や育児の合間を縫って、よさこいの練習に出かけている友美が参加します。 - PART FIVE
- 突然の訃報。
智博が永平寺で安居中、小庫院典座をされていた二瓶法道老師(70歳)が22日に遷化されました。
智博は、梅花大会から帰った翌日(26日)の檀務等を行ってから午後5時に車で弔問に出かけました。老師が住職する清流寺は新潟県新発田市にあります。片道15時間(車中仮眠を含む)。27日の荼毘式午前9時半からの読経に参列し火葬出棺を見送り、28日午前1時に帰宅しました。
智博が安居中
平成20年4月7日~11月27日迄 小庫院 典行兼接頭として
平成22年4月2日~5月1日迄 小庫院 看糧補(寮長)として
平成23年8月10日~10月6日迄 小庫院 看糧(寮長)として
二瓶法道小庫院典座老師のご指導頂き大変御世話になりました。
ご冥福をお祈り致します。 - PART SIX
- 27日、6回目のワクチンを打ちましたが、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、「五類感染症」に変更となり活動しやすくなりました。
お寺からのお願い
位牌堂の照明スイッチについて
これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。
写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山
ゴミについて
平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。
次の物は、必ず持ち帰り下さい。
- 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
- お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
- ポリバケツや個人名を書いているバケツ
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。
神棚と仏壇
人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。
人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。
その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。
続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金六万円也)
令和4年12月28日から令和5年5月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金711,500円
内訳
写経奉納金累計額 金5,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金587,934円
喜捨累計額 金118,553円
預金利息累計額 金13円
喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。
今月の坐禅
安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
5月の坐禅の時間・・・605分
トータル・・・3455分(57時間35分)
参加してみませんか?
坐禅会
- 東正寺朝の坐禅会
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 毎月18日
時 午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。 - 東正寺夜の坐禅会(不定期)
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 6月13日 19時~20時 - 5月の坐禅会の参禅者
-
東正寺朝の部 18日 9名
東正寺夜の部 15日 5名
写経会
写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)
日曜学校
毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。