伝道掲示板
仙厓六歌仙
しわがよる ほくろができる
腰曲がる 頭はげる ひげ白くなる
手は震う 足はよろつく 歯は抜ける
耳は間こえず 目は疎(うと)くなる
身に添うは 頭巾襟巻 杖眼鏡
たんぽ温石 尿瓶(しびん)孫の手
聞きたがる 死にともながる 淋しがる
心は曲がる 欲深くなる
くどくなる 気短くなる 愚痴になる
出しゃばりたがる 世話焼きたがる
またしても 同じ話に 子を褒める
達者自慢に 人は嫌がる
仙厓義梵(せんがいぎぼん)和尚
臨済宗 江戸時代の禅僧1750年~1837年(寛延~天保年間)
※タンポは、拓本を採るときに墨をつけて叩く道具である。書や絵をかくときの筆に当たる。
※温石(おんじゃく)とは、平安時代末頃から江戸時代にかけて、石を温めて真綿や布などでくるみ懐中に入れて胸や腹などの暖を取るために用いた道具。
善き人々に出逢う旅223
北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職 佐野 俊也
春へ向けての希望の日々
北国に暮らす人々が、待ちわびていた春。
本州、四国、九州よりは、一月以上遅いですが、4月末の桜の開花に向けて、大分温かくなってまいりました北海道です。
「厳しい冬を乗り越えると、必ず穏やかな春がやってくる」と、先人たちもずっとそう思って、豪雪と強風、寒さに耐えて冬を忍んで来たのだと思います。
様々な困難を抱えて生きる私たちの日々ですが、春の息吹に力をもらい、希望を抱いて、共に歩んでまいりたいと念じます。
*3月11日 東日本大震災十三回忌*
あの大震災から、12年目の日。
(仏教的に申し上げると)震災で亡くなられた方々の、十三回忌のご命日を迎えました。報道ニュースでは、全国各地で当時を振り返り、大勢の人々が祈りを捧げる様子が、紹介されていました。
中でも、未だに発見されない家族を、現在も探していらっしゃる方々の姿には胸をうたれます。また、あの日を生きのびても、避難生活の苦しさの中で命を失われた方々。震災関連死と言われる人々が、数多いらっしゃることも、忘れてはならないことです。
私が代表をつとめる「カフェデモンクえりも」のメンバーも、この日えりも町の「小規模多機能ホームいろり」に集合して、14四時46分から1分間の黙祷を捧げました。
時を同じくして、宮城県石巻市の仮設住宅に集合された方々、2016年4月の熊本地震で被災された方などとも、ズームのオンラインで繋いで頂き、祈りの時刻を共有することが出来ました。
独りで祈ることも大切な行為ですが、「共に祈る」ことにも大きな意義があります。
「お互いのいのちを尊び合う」有難さを、心に感じることが出来たひとときでした。
*3月22日 哲学カフェ開催*
「カフェデモンクえりも」の3月例会を、「えりも町交流館ひなた」で開催。いつもの参加者だけではなく、浦河町の社会福祉法人「べてるの家」のメンバーも大勢駆けつけてくれて賑やかです。
今回は、相模女子大学人間心理学科の伊東俊彦教授をお招きして「哲学カフェ」の試み。
伊東先生は、「哲学というと、難解なイメージがありますが、身近な現実を考えるヒントとして、話し合うことに意義があります」と優しい語り口でリードしてくれます。丸く円を描いて坐った参加者に、まず話し合いたいテーマを、1人ずつ尋ねます。前日、野球のWBC大会決勝戦で、ジャパンチームが世界一になったこともあり、「スポーツ」がテーマに選ばれ、話が弾みました。
ところで伊東先生の「哲学カフェ」進行には、8つのルールが示されています。
①何を言ってもいい。
②人の言うことに対して否定的な態度をとらない。
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい。
④お互いに問いかけるようにする。
⑤知識ではなく、自分の経験にそくして話す。
⑥話がまとまらなくてもいい。
⑦意見が変わってもいい。
⑧分からなくなってもいい。
如何でしょうか? 通常のディスカッションなどよりずっとゆるやかで、誰でも気楽に参加できるようなルールですね。通常私たちはついつい生真面目に、正論や結論を追い求めがちです。しかし、この中では、結論めいたものは求めず、互いが話したいことを自由に話し、それに対して、反論や否定的な発言をしないことなどが基調となっています。
「お互いの個性をそのままに認め合いながら、問いかけを通して、それぞれが想いを膨らませて、現実を考える一歩になれば~」という視点なのだと思います。
ともすれば声の大きな人の意見が強調される世の中で、このようなスタンスは大事であり、私たちの運営するカフェの目指す在り方にも、通底するものがあります。参加者の気持ちも、穏やかな優しさに包まれていったのではないでしょうか。
当地の桜が開花したら、メンバーと共に、お花見の散歩に行きたいと思うのです。
続く

カフェ例会にて

カフェ例会にて

哲学カフェで、伊東教授が最初に出されたクエスチョン
Q 岡山県にある大原美術館で、4歳の男の子がこのモネの『睡蓮』を見て
「かえるがいる」と言いました。
はたしてかえるはどこにいるでしょうか?
<考えることが、哲学すること>
A = 実は「水の中にいる」というのが、男の子の答えでした
トピックス
東日本大震災追悼供養
11日午後2時46分に東日本大震災追 悼の鐘を九声撞き冥福を祈った。
・・・今日、高田のまちは 行き交う人たちが全国で22312人の亡くなられた方々の家族が友達が仲間がお墓参りに行ってるんだろうなぁ。あの日を忘れない。今年も川原川公園に慰霊の輝(ひかり)を灯します。空から見えるかな。・・・菊池純一さん(陸前高田)フェイスブックより
祈りの丘には、消防高田分団第一部殉職者11名の鎮魂碑が建立され、その中に菊池さんの長男勇輝さんの名も刻まれています。

春彼岸供養
18日、午後1時半より梅花講員さんと共に御詠歌を奉詠。
川施食供養
22日午前10時より本堂で供養、熊野川河口が工事中につき、お供えしたおにぎりを梶鼻の海に流し施し供養。

春彼岸各家先祖供養
25日午前4時5分朝課にて、彼岸のお供えをして頂いた檀信徒各家先祖代々読み上げ供養。施主47名。
第42回 春休み子ども坐禅会
信仰を基盤とした青少年の健全育成を願って、春休みの3月25日~4月5日まで「早寝早起きと、耐える力を養おう」ということで、毎朝7時から8時までの1時間開催中。
内容は、ラジオ体操・坐禅・お経・お茶等。対象 小中学生。

感謝録&醫王縁助金
寄附単(感謝緑)
修学真敬信士二十三回忌供養
一、金壱萬圓也 施主 愛野 吉照様
上村家先祖代々供養
一、金拾萬圓也 施主 深澤恵美子様
和潤良宏居士一周忌供養
一、金参萬圓也 施主 赤木伊佐子様
先祖代々供養
一、金壱萬圓也 施主 匿 名様
報恩感謝
一、地蔵尊前掛け三十三枚 施主 高瀬 俊子様
徳順武明大姉三回忌供養
一、金参萬圓也 施主 本田 昌裕様
山本家先祖代々供養
一、金拾萬圓也 施主 山本 孝美様
ご寄附を頂き有り難うございます。
醫王縁助金
一金壱萬圓也 匿名様 大月市
一金伍阡伍百圓也 村田佐和子様 神戸市
一金壱阡伍百圓也 匿名様 新宮市
一金伍百圓也 匿名様 郡山市
一金壱萬圓也 匿名様 新宮市
一金壱阡伍百圓也 湊圭子様 御浜町
一金参阡伍百圓也 市川比良久様 伊賀市
ご縁を助けて頂き有り難うございます。
国際ボランティアの寺
東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。
ほほえみ募金
募金箱は本堂に置いています。
令和5年2月25日現在 金96,712円
ほほえみ募金 → SVA → カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額 金730,000円
アジアの図書館サポーター
アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月~継続)
絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)
1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去265組送付。
絵本を届ける運動 (シャンティ国際ボランティア会)
回収
☆牛乳パック(切り開き、乾かして)
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)
報告
2月28日から3月28日までに協力を頂いている方々です。
■使用済み切手
西村柚美様 塩崎末子様 野口幸子様 本田昌裕様 和歌山放送新宮支局様
■書き損じ葉書
濱口宣之様
ご協力ありがとうございます。
行事報告
せいゆうの行事報告
- 3月2日
- 休暇村紀州加太(泊)
- 22日
- 川施食供養
- 24日
- 龍光寺だより32号(春号)500部 印刷
- 25日
- 春彼岸各家先祖供養
- 25日~4月5日まで
- 第42回春休み子ども坐禅会
副住職
- 7日・8日(1泊2日)
- 梅花講習 福岡市
- 10日・22日
- 熊野病院ディ・ケアクラシックギター講師
- 24日
- 龍光寺 春彼岸各家先祖供養
- 29日
- 「梅の会」梅花講習 第一宗務所(松阪市)
副住職&道雄
- 3日
- 宗務所青年会会議
- 16日
- 宗務所青年会3月定例研修会
托鉢 熊野市木本町・井戸町

- 17日
- 春彼岸荘厳準備
- 18日
- 春彼岸供養 梅花奉詠
- 20日
- 龍光寺 春彼岸供養 梅花奉詠
- 22日
- 川施食供養
- 27日
- 春彼岸荘厳片づけ
- 28日
- 宗務所青年会会議 リモート
道雄
- 15日
- 宗務所書記事務引き継ぎ 宗務所青年会托鉢準備 三光寺(熊野市井戸町)
- 28日
- 第二宗務所予算委員会 見松寺(紀宝町井田)
- 随時
- 龍光寺境内清掃
- 随時
- 紀宝柔道会 幼・小・中学生指導
妻
- 23日
- 寺族会役員会 龍光寺
- 随時
- 墓地掃除
- 随時
- 龍光寺本堂&トイレ清掃
せいゆうのひとりごと
- PART ONE
- 延期になっていた第15回新宮市民音楽祭『4月15日午後1時開演』です。
是非聴きに行きたいと思っています。新しくなった丹鶴ホールにまだ一度も入った事がないので中を見るのも楽しみにしています。
SUNNINKAI(さんにんかい)
土井裕夫・下前啓子・片野智博によるクラシックギター三重奏
曲目 マジック・トリオ 作曲 ローラン・ディアンス
3つのギターのためのロンド 作曲 パウル・ヒンデミット
今度こそ無事に演奏が聴けますように ・・・ナームー・・・。(SUNは太陽) - PART TWO
- 毎年、夏季禅林で絵本の読み遊びをして貰っている三浦伸也さんが実行委員長をしている菰野町絵本の町づくり文化プロジェクト実行委員会より、今年の最優秀賞の絵本「やくそくの片葉」さく・え キダコウジ(高田野茅さん・高木ときわさん)が届きました。
これは、今年で七年目の開催となる菰野町に伝わる民話を題材にした「手づくり民話絵本コンクール」の作品です。今回は井出神社に伝わる「井手のお宮の片葉の葦」が題材でした。
孫の陽眞に絵本を読む機会が増えました。何遍も何遍も同じ絵本を読みます。時々、その絵本の言葉を口癖みたいに言ってしまいます。「くるかな。くるかな。きたー」等々。 「やくそくの片葉」は、もう少し大きくなってから読んであげようかな。
お寺からのお願い
位牌堂の照明スイッチについて
これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。
写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて
平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。
次の物は、必ず持ち帰り下さい。
- 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
- お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
- ポリバケツや個人名を書いているバケツ
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横の小屋(古い塔婆入れ)に置いて下さい。
神棚と仏壇
人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。
人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。
その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。
続・夢積み立て 庫裡台所等々の改築工事
一、金壱阡圓也 写経奉納金
一、金七阡圓也 寒修行托鉢浄財追加分(三軒)
一、金壱萬圓也 施主 片野 晴友(通算 金四万円也)
令和4年12月28日から令和5年3月28日現在
目標金額 住職私案 2,000万円
積立金額 金688,487円
内訳
写経奉納金累計額 金3,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金586,934円
喜捨累計額 金98,553円
預金利息累計額 金0円
喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(平成7年)・山門(平成12年)・坐禅堂(平成23年)・開山堂(平成27年)の建立時、又本堂樋取替と本堂外壁塗装工事費(令和4年)と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。
今月の坐禅
安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
3月の坐禅の時間・・・800分
トータル・・・2260分(37時間40分)
参加してみませんか?
坐禅会
- 東正寺朝の坐禅会
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 毎月18日
時 午前5時~午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。 - 東正寺夜の坐禅会(不定期)
- 場所 東正寺坐禅堂&本堂
日 4月20日 19時~20時 - 3月の坐禅会の参禅者
-
東正寺朝の部 18日 7名
東正寺夜の部 15日 8名
写経会
写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時~正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時~午前11時まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)
日曜学校
毎週日曜日
午前7時~午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。