東正寺寺報醫王

伝道掲示板

やられても
やり返さない
仏教だ

善き人々に出逢う旅 202

北海道幌泉郡えりも町本町23
法光寺住職  佐野  俊也

〈新型コロナウイルス禍の中で〉

新型コロナウィルスの猛威が、世界中に広がってから一年以上が経過しました。日本では、ようやく医療従事者へのワクチン注射がはじまり、現状打開への光がほんの少しだけ見えてきたような、二月の末です。

この間の日々の想いは、置かれた環境によって一人一人皆、大きく違いましょう。感染された方は勿論ですが、そのご家族や周りの方々の苦しみは、当事者になってみなければわからないものでしょう。また様々な要因によって、生活そのものが脅かされている人の懊悩も、余人にははかり知ることが出来ない深いものがあると、思います。


多くの方が今「生きる拠りどころになる言葉や声」を、探し求めているのだと感じます。この時こそ、僧侶を含めた宗教者が「心の拠りどころとなる言葉」を発信していかなければならないと思うのですが、私自身がそれができないもどかしさを感じている毎日です。

この状況下でも、お寺としての活動や檀信徒、地域の人々との関係の中でも、共に考え寄り添うことは幾分でもできる筈です。ただ多人数との直接的な交流を自粛せざるを得ない日常では、自ずと制限されています。「焦らずやれることを、少しずつ積み上げて行こう」とは思うのですが、やるせなさを感じて、自己の非力に落ち込んでしまい、ともすれば流されがちな日々をすごしている自分がいます。


「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」『農民芸術論』にこう書いたのは、宮沢賢治です。賢治の作品とその生涯は、死後評価されましたが、生前沢山の傑作を残していました。その主題の多くは「ほんとうの幸い」を追求するものでした。 大正七年に書かれた小品に『峯や谷は』(後に『マグノリアの木』と改題)という寓話があります。 (『新校本宮沢賢治全集』所収 筑摩書房)
この物語に、賢治の幸福を追求する姿勢が良く表現されています。

〈主人公の諒安(りょうあん)は、マグノリア(白木蓮)の花が満開に咲き開く場所を求めて、険しい山中の霧の中を歩き、深い谷の底をさまよっています。幾つもの峯を越えて旅を続けますが、いっこうに花の木は見つかりません。様々な空間を経験し、長い時間が経過します。

そして、ようやくある峯の頂に達した時、ふと後ろを振り返るのです。すると今まで懸命に辿って来た道筋のすべてに、マグノリアの花が一杯に咲き誇っていたのでした。〉

さて、この寓話が意味するのは何でしょうか。「マグノリアの花」は、「ほんとうの幸い」の象徴と考えられます。

私たちが歩む人生は、決して平坦なものではありません。「山あり谷あり」と言われるように、険しい道をみなそれぞれ歩んでいます。また、人類史には、戦争や疫病などで人々が、真っ暗な道を歩くことを余儀なくされた時代が刻まれています。(現在の欧米等の死者数は、その時代を連想させます)

しかし、実は、ひたすら歩む道、良いものを追い求めてきた道そのものの中に、「幸い」があると、賢治は考えているのでしょう。

若くして病死した賢治の生涯は、才能に溢れながらも、決して恵まれたものではありませんでした。また周りに住む農民の方々も、農産物の不作によって生活苦を抱えながら、困難に立ち向かっている人々がほとんどだったと思います。賢治は死をむかえる前夜も、訪れた農民の稲作や肥料の相談にのっていたと言います。自己の境遇より、他の悩みに心を寄せる、利他の人生を歩んだ人でした。

「迷いながらも、善きものを求めて歩いている人生そのものが、実は祝福されている」というのが、マグノリアの花に象徴されるこの作品の結実であると、私は思います。


この先、日本そして世界がどんな道を歩んで行くのか、未だ誰も予見はできません。

しかし、いたずらに悲観して生きるのでは。何も生まれないし、可能性も開けないでしょう。現実を冷静に見つめながらも、未来を信じて、共に歩んで行く道を探って行かなければと、静かに思うのであります。

続く


法光寺の裏山に咲くマグノリア


境内の古木の梅の花(5月に開花します)

トピックス

涅槃会(お釈迦様の亡くなられた日)

1日〜15日の朝課にて「仏垂般涅槃略説教誡教」を読誦して供養。
15日午後1時半より梅花講員さんと共に仏垂般涅槃略説教誡教を読誦し、大聖釈迦如来涅槃御和讃、大聖釈迦如来涅槃御詠歌(不滅)を奉詠し涅槃会を厳修した。
涅槃図の掛け軸は、東正寺三世中興禅厳道大和尚(1730〜1738年在住)の代のもの。

梅花講総会

15日午後1時45分より開催し、行事報告・会計報告・会計予算・行事予定について承認された。

護持会費納入について

2月13日に世話人さん宅に伺い、会費納入についてのお願いをしました。

世話人
榊原 富也・河原 佳子・平野 栄子
奥川みどり・西  洋美・田中 敦子
鈴木喜久美

※鵜殿地区内は当番制です。(事情により一部の方は振り込み)当番の方には、ご苦労様ですが、宜しくお願いします。
鵜殿地区外は、振り込み、又は直接東正寺へ持参して頂いています。
護持会名簿点検作業や鵜殿地区外への手紙発送(十五日に発送済み)は、住職と寺族(妻)が行っています。
間違い等がありましたら住職まで御連絡下さい。宜しくお願いします。

仏教のまめ知識

十一、ご命日のお供え
亡き人のご命日には「お霊膳」をお仏壇にお供えしましょう。亡き人が食べることのできるような状態でお供えします。お仏壇側から見て、箸、ご飯(左)、汁(右)、香の物(中央)、お平(左上)、お皿(右上)とお膳に並べます。仏壇屋さんで小型の本膳が売られていますので、お仏壇にあったものを買い求めてください。
十二、曹洞宗の三尊仏
三尊仏とは、曹洞宗のご本尊さまであるお釈迦さまを中央に、右脇にに正しいみ教えを伝えられた永平寺の道元禅師さま、左にそのみ教えを全国に広められた總持寺の瑩山禅師さまのお三方(一仏両祖)をご絵像にして一幅のお軸にしたものです。(それぞれの方のお掛け軸になったものもあります)ご家庭のお仏壇の中心におまつりいたします。
十三、末期の水
お釈迦さまはインドのクシナガラの地で八十歳でご入滅になられましたが、この世の最後に弟子の汲んできたお水をたいへんお喜びになり、美味しくお飲みになられたというご因縁によります。ご臨終を告げられたら、新しい割り箸の先に脱脂綿を白糸で巻きつけ、茶碗に入れたお水に浸して、お釈迦さまの故事にならって死者の唇を濡らしてさしあげます。

感謝録&醫王縁助金

寄附単(感謝緑)

福寿和順大姉三回忌供養
一、金弐萬圓也  施主 植村 通泰様

苅谷家先祖代々供養
一、金参萬圓也  施主 苅谷 朋幸様

修徳良範居士三十三回忌供養
一、金参萬圓也  施主 奥田トモエ様

慈温貞照大姉二十七回忌供養
一、金壱萬圓也  施主 田中 友枝様

ご寄附を頂き有り難うございます。

醫王縁助金

一金壱萬圓也 木下眞人様 新宮市
一金参阡圓也 加藤 ェ治様 名古屋市
一金伍阡伍百圓也 大井 政子様 紀宝町 
一金壱萬圓也 匿名様 御浜町
一金壱阡圓也 苅谷朋幸様 新宮市
一金参阡伍百圓也 小倉よしみ様 大垣市
一金伍阡伍百圓也 西柚美様 東京都
一金伍阡伍百圓也 田中誠様 堺市
一金壱萬圓也   向山知様 生駒市

ご縁を助けて頂き有り難うございます。

行事報告

せいゆうの行事報告

2月10日〜12日
鵜殿地区の護持会名簿の点検作業(会計用・世話人用)
13日
世話人・会計宅に鵜殿地区の護持会当番板と名簿を届ける
13日〜15日
鵜殿地区外の護持会会費納入お願いの手紙と宛名を作成
15日
鵜殿地区外護持会会費請求 332通を発送
18日
龍光寺 水子供養
19日
龍光寺 初薬師法要

副住職

2日
第4回 宗務所青年会設立会議・研修会
12日・24日
熊野病院ディ・ケア クラシックギター講師
19日
宗務所主催坐禅会 金山集会所
21日
阿弥陀寺 初大師大祭
24日
夜の部 坐禅会

副住職&道雄

15日
龍光寺 涅槃会・梅花講総会
18日
龍光寺 水子供養
19日
龍光寺 初薬師法要

道雄

随時
紀宝柔道会 幼・小・中学生指導

随時
龍光寺本堂&トイレ清掃

国際ボランティアの寺

東正寺は、社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)に登録した「国際ボランティアの寺」として活動しています。
ご協力の程 宜しくお願いします。

ほほえみ募金

募金箱は本堂に置いています。
令和3年2月28日現在  金56,154
ほほえみ募金  →  SVA  →  カンボジア・タイ・ラオス等の教育関係へ
◎SVAに寄託した募金額  金680,000円

アジアの図書館サポーター

アジアの図書館サポーターとして年間24,000円をSVAを通して支援しています。 この支援により、アジアでの図書館運営、移動図書館、図書館員の育成を支えています。(平成17年6月〜継続)

絵本を届ける運動(カンボジア・ラオス)

1冊の絵本に、翻訳シールを貼りつける作業。
1組2,500円。過去245組送付。

回収

☆牛乳パック(切り開き、乾かして) ≪通算1,087.5kg
☆書き損じはがき・各種プリペイドカード
☆使用済み切手(切手のまわり1cm程度余白を残して封筒ごと切り取って下さい)

報告

1月29日から2月28日までに協力を頂いている方々です。

■使用済み切手
加藤ェ治様(名古屋市)


ご協力ありがとうございます。

せいゆうのひとりごと

PART ONE
最近、あまり使わない「ことわざ」を少し紹介します。

《水清ければ 月の影を映す》
心が清らかな人には、神仏のご加護があるという譬え。

《無欲は後生の薬》
人が死んだ後、極楽で生まれ過ごすための対処法。その際、もっとも有効な特効薬といえるのが無欲という名の薬だという。

《七年の飢饉にあうとも 一年の乱にあうべからず》
七年の飢餓状態にあっても、たった一度の戦乱にあうよりましだ。

《這っても黒豆》
二人の人物がいたとする。一人が床の黒い一点を指差し、「あれは黒い豆だ」と言った。それに対して別の一人が「あれは黒い虫だ」と言った。二人が、「豆だ、虫だ」と言い争っているうち、黒い物体がもぞもぞ動き出した。それをみた一人が「虫にきまっているじゃないか」と勝ち誇る。そう言われた豆と主張した方は「這っても黒豆なんだ」と。負けても自分の非を認めず、極めつきな頑固者に対する譬え。

《大海にいながら水なし》
まわりに似たような物が沢山有りながら本当に必要なものがないことを譬える。

《頭 (こうべ) を剃って 欲を 剃らず 衣を 染めて 心を 染めず》
上っ面ばかりで内面を疎かにするな・・・・・。
中身の薄っぺらな人間にならないよう。もう一度、姿勢をただして取り組まなければと思います。なーむ。

お寺からのお願い

位牌堂の照明スイッチについて

これまでは、位牌堂右手にあるスイッチを利用して頂いてましたが、「感知式」にしましたので、そのまま位牌の前にお進みお参り下さい。約5分間点灯します。
位牌堂の奥が、開山堂です。

写真は、平成27(2015)年9月10日に落慶式を終えた開山堂です。
道元禅師様(右)永平寺開山
瑩山禅師様(左)總持寺開山

ゴミについて

平成15(2003)年4月より、試行錯誤しながら墓地のゴミ処理に取り組んでいます。
ゴミ(しきみ・色花・草等)を持ち帰ることのできる方は、ご協力をお願いします。
墓地掃除を請け負っている方は、請け負っている方の責任において持ち帰って処理して下さい。
ゴミを山に捨てないで下さい。


次の物は、必ず持ち帰り下さい。

  • 墓地で使用した、タワシ・雑巾・手袋
  • お供え物(果物・お菓子類・酒瓶・ビール缶・ジュース缶・セトモノ等)
  • ポリバケツや個人名を書いているバケツ

3ヶ所あったゴミ置き場は、1つ減らして2ヶ所になりました。
尚、古い塔婆は、山門前バケツ置き場横のゴミ置き場に置いて下さい。


神棚と仏壇

人が亡くなりお家に伺いますと、神棚が閉じられていますが、仏壇も閉じられている場合も見受けられます。

人が亡くなるとお家の神棚を白い半紙などで閉じます。そして49日の法要が済んでから取り除き神棚の祀りを再開します。これを「神棚封じ」と言い、神様の住む聖なる場所である神棚に死忌が及ばないように封印するものです。

その際、仏壇を閉めるのは間違いです。「神棚を閉じる」ことと「仏壇を閉じる」ことを混同している方がいるようです。忌中の間もお仏壇のご本尊さま、ご先祖さまには香華灯燭仏飯をお供えします。そしていつものように毎日礼拝を続け、亡き人を一刻も早くみ仏の浄土へとお導き頂けるように祈願いたします。

新・夢積み立て 本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費

一、金参阡圓也 写経奉納金
一、金壱萬六阡圓也 寒修行浄財追加分(九軒)
一、金壱萬圓也   施主 片野 晴友(通算 金六十六万円也)


平成27年9月24日から
令和3年2月28日現在
目標金額 住職私案 10,000,000円
積立金額 金4,512,818円


内訳
写経奉納金累計額 金80,000円
寒修行托鉢浄財金累計額 金3,514,921円
喜捨累計額 金917,500円
預金利息累計額 金397円


喜捨金(寄附金)につきましては、鐘楼堂(H7年)・山門(H12年)・坐禅堂(H23年)・開山堂(H27年)の建立時と同様に、気になる方は気がむきましたら、無理のない喜捨をして下さい。 たとえば
・「生きていてよかった」という何かいいことがあって。
・その時、運良くお金がいっぱいあって
・気持ちよく人に与えたい。
自然にこんな気持ちになった時で結構ですという考えで続けています。

今月の坐禅

安泰寺では、1年間1800時間の坐禅ができるという。
私はどれくらい坐れるだろうか。
2月の坐禅の時間・・・840分
令和3年トータル・・・1755分(29時間15分)

参加してみませんか?

坐禅会

朝の坐禅会
場所 坐禅堂&本堂
日   毎月18日
時   午前5時〜午前6時
坐禅堂で30分の坐禅の後、本堂においてお経(般若心経・大悲心陀羅尼・舎利礼文)を読誦。
坐ってみたい方 遠慮なく来てください。
曹洞宗三重県第二宗務所主催の坐禅会
場所 金山集会所(熊野市)
※三月は休みです。
東正寺の坐禅会 夜の部(不定期)
場所 坐禅堂&本堂
日時 18日 19時〜20時
二月の坐禅会 場所 坐禅堂&本堂
日時 毎月18日 午前5時〜午前6時
二月の坐禅会の参禅者
宗務所主催 19日 12名
東正寺朝の部 18日 9名
夜の部 24日 6名

写経会

写経室(坐禅堂1階)において、
毎日 午前中(午前8時〜正午)に各自行う事が出来ます。
受付 午前8時〜午前11まで庫裡玄関にて受け付けます。
写経用紙・筆ペンは、用意しています。奉納金は、一部1,000円です。
(奉納金は、本堂トユ取替と本堂外壁塗装工事費として積み立てます)


日曜学校

毎週日曜日
午前7時〜午前8時
内容 ラジオ体操・坐禅・お経・掃除・お茶
対象は小学生・中学生です。本人が希望すれば幼稚園児・高校生・18歳未満まで可。
上記の他にも、花まつり・遠足・田植え・収穫祭・忘年会等の催しがあります。
詳しくは日曜学校のページをご覧下さい。